今回の過去問解説はH26年第2問のSLPの問題です。
H26 運営管理 第2問
工場レイアウトの分析手法に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア アクティビティ間の相互の関係を近接性の観点から検討するために、アクティビティ相互関係図表を用いる。
イ 職場や生産設備の近接性を職場や生産設備の向き(Direction)と関係強度(Intensity)の観点から検討するために、DI分析を用いる。
ウ 複数の品種について流れの共通性を製品の品種と生産量の観点から検討するために、多品種工程図表を用いる。
エ レイアウトを作成するときに重点をおくべき製品の種類(Product)を流量(Rate)の観点から検討するために、P-R分析を用いる。
解説
それでは早速各選択肢を見ていきましょう。
選択肢アはその通りで〇です。
ここで正解は確定できますが、念のため他の選択肢も見てみましょう。
選択肢イのDI分析は知らない人も多いかと思います。
しかし、選択肢アが明らかに〇なのと、「向き」の観点がそこまで重要なのかな?と考えると×にできるかと思います。
ちなみに、DI分析のDは本当は向き(Direction)ではなく距離(Distance)です。
選択肢ウは、「流れの共通性を製品の品種と生産量の観点から検討する」とありますが、「製品の品種と生産量」ではなく、「製品の品種と工程」ですので×です。
選択肢エは、P-R分析ではなくP-Q分析(Qは量:Quantity)ですので×です。
以上から正解は選択肢アとなります。
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2件のフィードバック
本件の解説では、DI分析のDは本当は向き(Direction)ではなく距離(Distance)と解説頂いておりますが、まとめシートの236と237ページでは、DI分析のDを向き(Direction)と解説されているように見受けられます。どちらが正解でしょうか?
ご質問の件ですが、申し訳ありません。
まとめシートの記載の方が誤りとなります。
ご参考に正誤表を共有させていただきます。
https://matome-sheet.com/wp-content/uploads/2021/01/7c1500bdf10155be0d43a6d779584ccb.pdf