【過去問解説(運営管理)】R6 第6問 時間研究

今日は、運営管理のR6 第6問について解説します。

R6 運営管理 第6問

 標準時間の設定に関する記述として、最も適切なものはどれか。

ア MTM法では、移動動作と終局動作を組み合わせた1つのモジュールとして作業者の動作を分析し、標準時間を設定する。
イ 経験見積り法では、精度を高めるために、作業経験が豊富な熟練者を観測対象として標準時間を設定する。
ウ 実績資料法では、作業の実績記録を基にした時間資料を用い、作業の難易度を考慮して標準時間を設定する。
エ 標準時間資料法では、作業時間と変動要因との関係を、数式、図、表などにまとめたものを用いて標準時間を設定する。
オ 標準時間を設定する際に考慮される余裕は、作業余裕と用達余裕からなる管理余裕と、職場余裕と疲労余裕からなる人的余裕によって構成される。

解説

時間研究に関する問題です。
まとめシートでは、以下の通り解説しています。

 

それでは選択肢をみていきましょう。

選択肢ア:誤りです。
MTM(Methods Time Measurement )法とは、PTS(Predetermined Time Standard System)法の一種であり、各作業を「手をのばす」「運ぶ」など、10の基本動作に分類し、標準時間を見積もる方法です。移動動作と終局動作を組み合わせた1つのモジュールとして作業者の動作を分析するのはMODAPTS法です。
よって、この選択肢は×です。

選択肢イ:誤りです。
経験見積り法とは、過去の同様の作業にかかった時間から標準時間を⾒積もる⽅法です。作業経験が豊富な熟練者を観測対象とすることが多いですが、熟練者を観測対象とすると、基準とする作業ペースよりも小さい時間が標準時間となってしまう恐れがあり、必ずしも精度を高めるとは言えません。

よって、この選択肢は×です。

選択肢ウ:誤りです。
実績資料法とは、日報などの実績から標準時間を見積もる方法です。ただし、必ずしも作業の難易度を考慮するとは言えず、実績をそのまま標準時間とすることもあります。

よって、この選択肢は×です。

選択肢エ:その通りです。
標準時間法とは、事前に用意した作業要素別の標準時間を合計することで標準時間を求める方法です。作業時間と変動要因との関係を、数式、図、表などに事前にまとめたものを用いて標準時間を設定することで、標準時間の精度を高めることができます。
よって、この選択肢は○です。

選択肢オ:誤りです。
標準時間を設定する際に考慮される余裕は、作業余裕と職場余裕からなる管理余裕と、用達余裕と疲労余裕からなる人的余裕によって構成されます。
よって、この選択肢は×です。

以上から、正解は選択肢エとなります。

 

 

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