今日は、運営管理のR6 第17問について解説します。
マテリアルハンドリングに関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア 運搬活性分析を行うことにより、各工程への材料供給の際に生じる空運搬を顕在化することができる。
イ 製品をユニットロードにすると、運搬や保管の効率化を図ることが期待できる。
ウ パレット積みされているものを車上置きにする場合より、バラ置きされているものを箱入りにする場合の方が活性示数の増加幅が大きく、改善効果が高い。
エ 流通過程の倉庫や物流センターにおいて行う、製品の値札付けや電子機器のセッティングの作業は荷役作業である。
解説
マテリアルハンドリングに関する問題です。
まとめシートでは、以下の通り解説しています。
それでは、選択肢をみていきましょう。
選択肢ア:誤りです。
運搬活性分析は、工程ごとの運搬のしやすさである運搬活性を、活性⽰数を⽤いて表す分析方法です。活性⽰数は、平が0、箱が1、枕が2、⾞が3、コンベアが4で表され、空運搬の⽰数は定義されていません。活性空運搬の顕在化は、空運搬分析で行います。
よって、この選択肢は×です。
選択肢イ:その通りです。
ユニットロードとは、様々な荷姿の貨物を、あらかじめ標準的な重量や体積などの取扱単位にそろえて輸送する⽅式です。代表例としては、貨物をコンテナに⼊れ、コンテナを1 つの取扱単位とするコンテナリゼーションや、すのこ状に作られた荷台であるパレットに貨物を乗せ、フォークリフトなどで移動させるパレチゼーションがあります。荷役の機械化・合理化により時間とコストが削減できます。
よって、この選択肢は○です。
選択肢ウ:誤りです。
パレット積みされているものを車上置きにする場合の活性示数の変化は2→3です。また、バラ置きされているものを箱入りにする場合の活性示数の変化は0→1です。両方とも、活性示数の増加幅は1となります。
よって、この選択肢は×です。
選択肢エ:誤りです。
倉庫や物流センターのメイン業務である荷役作業は、運搬、検品、ピッキング、出荷などを指します。製品の値札付けや電子機器のセッティングは、荷役作業に付帯して発生する作業であり、付帯作業あるいは流通加工と呼ばれます。
よって、この選択肢は×です。
以上から、正解は選択肢イとなります。
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