今日は運営管理のH26年第39問の問題について解説します。
H26 運営管理 第39問
XML(eXtensible Markup Language)を用いたEDIに関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア Web画面を通じたデータのやりとりのため、受発注作業の簡素化が期待されている。
イ 業界ごとに取引画面の標準化が進んでおり、発注作業の効率化が期待されている。
ウ 自社システムと連携できないことから取引先の入力代行に過ぎないという指摘がなされている。
エ 発注のみの従来型EOSやWeb-EDIが混在することになり、運用の煩雑化が指摘されている。
オ ファイル転送を自動化することができ、受発注業務の負担軽減が期待されている。
解説
XML EDIに関する問題です。
まとめシートでも解説しましたが、EDIとは、企業間電子取引という意味で、企業間での受注・発注、出荷・納品、請求・支払など互いの取引情報をオンラインで接続し、自動化した仕組みのことをいいます。
そして、XML-EDIとはXML形式を使ったEDIのことです。
XML-EDIは、XMLによるEDIメッセージをインターネット上で授受することで、Web画面を使うことなく自由なメッセージを送信でき、社内システムと連携することで、手間を省くことができます。ただし、自由度が高すぎると逆に効率が下がってしまうため、標準化が必要となります。また、自社サーバを立ち上げるとコストがかかる場合があります。
以上を踏まえて、各選択肢を見ていきましょう。
選択肢アは、「Web画面を通じたデータのやりとりのため」とありますが、XML-EDIは、Web画面を使うことなく自由なメッセージを送信できる仕組みですので、この選択肢は×と判断できます。
選択肢イは、「業界ごとに取引画面の標準化が進んでおり」とありますが、XML-EDIは、Web画面を使うことなく自由なメッセージを送信できる仕組みですので、必ずしも取引画面の標準化が進んでいるわけではありません。
よって、この選択肢は×と判断できます。
選択肢ウは、「自社システムと連携できない」とありますが、そんなことはなく、XML-EDIは自社システムとの連携が可能です。
よって、この選択肢は×と判断できます。
選択肢エは、「従来型EOSやWeb-EDIが混在することになり、運用の煩雑化が指摘されている」とありますが、XML-EDIは、標準化が進められており、よほど変な運用をしない限り、混在や運用の煩雑化が起こることはありません。
よって、この選択肢は×と判断できます。
選択肢オはその通りで、ファイル転送を自動化できるため、受発注業務の負担軽減が期待されます。
以上から、正解は選択肢オとなります。
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