【過去問解説(財務会計)】H25 第16問 原価概念

今日は財務会計のH25 第16問について解説します。

H25 財務会計 第16問

代替案の選択によって金額に差異が生じないコストであり、将来の意思決定に無関連な原価を表すものとして、最も適切なものはどれか。

ア 機会原価
イ 限界原価
ウ 裁量可能原価
エ 埋没原価

解説

原価の概念に関する問題です。
財務会計において試験で問われる用語は全て網羅することが難しいので、過去問を解いた際に出てきた用語を都度覚えていく、というのが良いでしょう。

それでは選択肢をみていきましょう。

選択肢ア:機会原価とは、あるオプションを採用したとき、採用しなかった別のオプションを採用した場合に得られていたであろう代替案を採用した際に、得られる利益のことです。機会費用、機会損失、機会コストとも言います。
これは、将来の意思決定に関連性のある原価です。
よって、この選択肢は×です。

選択肢イ:限界原価とは、生産量が1単位増加した時に増加する原価のことです。
これは、将来の意思決定に関連性のある原価です。
よって、この選択肢は×です。

選択肢ウ:裁量可能原価とは、意思決定者の裁量によって管理が可能な原価のことです。管理可能固定費とも言います。
これは、将来の意思決定に関連性のある原価です。
よって、この選択肢は×です。

選択肢エ:その通りです。埋没原価とは、どのオプションを採用しても発生する原価、又は既に発生している原価のことです。埋没費用、サンクコストとも言います。
埋没原価は、これは、将来の意思決定に関連性がありません。
よって、この選択肢は〇です。

以上から、正解は選択肢エとなります。

 

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