今回は、財務・会計から、平成27年の第11問の経営分析の問題について解説します。
H27 財務・会計 第11問
次の貸借対照表と損益計算書について、下記の設問に答えよ。
(設問1)
総資産回転率として最も適切なものはどれか。
ア 0.68 回
イ 0.87 回
ウ 1.25 回
エ 1.47 回(設問2)
インタレスト・カバレッジ・レシオとして最も適切なものはどれか。
ア 13.3 %
イ 20.2 %
ウ 13.3 倍
エ 20.2 倍
解説
それでは早速各設問を見てみましょう。
【設問1】
総資産回転率は、
売上高÷総資産
で求められましたね。
問題を見ると、売上が440,000千円、総資産が300,000千円ですので、
総資産回転率=440,000÷300,000=1.4666…
となり、正解は選択肢エの1.47となります。
【設問2】
インタレスト・カバレッジ・レシオは、
事業利益÷金融費用
で表すことができ、単位は倍でした。
今回の問題の場合、
事業利益=営業利益
金融費用=支払利息
ちなみに、営業外利益が受取利息や受取配当金だけ、もしくは内訳についての情報がないときは、事業利益≒営業利益+営業外利益として、営業外費用が支払利息や割引料だけ、もしくは内訳についての情報がないときは、金融費用≒営業外費用として計算することができます。
今回の場合、それ以外の項目が含まれていましたので、計算の際は事業利益、金融費用に絞って項目をピックアップしています。
その結果、インタレスト・カバレッジ・レシオは、
20,000÷1,500=13.3333…
となり、正解は選択肢ウの13.3倍となります。
Amazonベストセラー1位獲得
一目でわかる!覚えてしまう!中小企業診断士一発合格まとめシート
好評発売中
—–