今回は、財務・会計から、平成25年の第2問の資本金に関するルールの問題について解説します。
H25 財務・会計 第2問
剰余金の処分において、株主に対して配当金 2,000千円を支払うことを決定した。以下の資料に基づいて、会社法に従うとき積み立てるべき利益準備金の最低額はいくらか。最も適切なものを下記の解答群から選べ。
【資料】
資 本 金 15,000 千円
資本準備金 2,200 千円
利益準備金 1,500 千円(既積立額)[解答群]
ア 0 千円
イ 50 千円
ウ 200 千円
エ 250 千円
解説
資本金に関するルールについては、難しい問題が出る場合もありますが、最低限まとめシートにも掲載している、以下のルールについては覚えておくようにしましょう。
それでは、こちらを踏まえて計算していきましょう。
まず、①の配当金の1/10を計算します。
問題文より配当金は 2,000千円ですので、①は200千円となります。
次に、②の資本金×1/4-(資本準備金+利益準備金)を計算します。
問題文より資本金は15,000千円、
資本準備金は2,200千円、
利益準備金は1,500千円ですので、②は
15,000/4 -(2,200+1,500)= 50 で、50千円となります。
準備金に振り替えるのは①、②のうち小さい方ですので、②の50千円となります。
よって正解は選択肢イとなります。
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