今日は、の について解説します。
外貨建取引に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア 外貨建の金銭債権・債務、前払金・前受金については、決算日の直物為替レートにより換算する。
イ 為替差損益は、原則として営業外収益または営業外費用とする。
ウ 在外支店の財務諸表項目の換算は、決算日の直物為替レートにより換算する。
エ 二取引基準とは、自国通貨と外国通貨で帳簿を作成することをいう。
解説
外貨建取引に関する問題です。
それでは選択肢をみていきましょう。
選択肢ア:誤りです。細かい論点ですが、前払金・前受金は「非貨幣項目」というものに当たるため、取引時の為替レートを使用し、決算日の直物為替レートによる換算替えは行いません。知らなければ一旦スキップして次に進みましょう。
よって、この選択肢は×です。
選択肢イ:その通りです。営業外収益とは、受取利息や受取配当金、為替差益のように本業の活動以外から得られる収益のことで、為替差損や支払利息のように本業の活動以外で発生する費用は営業外費用に分類されます。
よって、この選択肢は〇です。
選択肢ウ:誤りです。在外支店の財務諸表項目の換算は、原則本店と同じ処理を行いますので取引時の為替レートを使用します。
よって、この選択肢は×です。
選択肢エ:誤りです。二取引基準とは、取引そのものと、外貨建ての取引を切り離して処理する考え方です。
よって、この選択肢は×です。
以上から、正解は選択肢イとなります。
R4年度の問題は、計算以外にも本問のように知識が問われる問題の出題が増えましたが、解き方のコツとしては、学んだ知識から類推できるものの正誤を判断し消去法で進めていくのがよいでしょう。
本問ですと、選択肢イの営業外収益の項目に含まれるかどうか、の観点であればまとめシートでも扱っている基本的な知識ですので是非覚えておきましょう。
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