【過去問解説(財務・会計)】H30 第14問 デリバティブ

今日は、財務・会計 H30 第14問 について解説します。

 科目財務・会計 H30 第14問

デリバティブに関する記述として、最も不適切なものはどれか。

ア 金利スワップ取引の代表的なものは、同一通貨における固定金利と変動金利を交換する取引である。
イ 先物取引では日々値洗いにより損益が計算され、証拠金に加減されている。
ウ デリバティブ取引の代表的なものとして、先物取引、オプション取引、スワップ取引がある。
エ わが国のデリバティブ取引において、想定元本ベースで今日最も多く取引されているものは、通貨スワップである。

解説

デリバティブに関する問題です。
まとめシートで以下の通り解説しています。

それでは選択肢をみていきましょう。

選択肢ア:その通りです。金利スワップ取引は、金利を対象とするデリバティブ(金融派生商品)取引のひとつで、同じ種類の通貨で異なる種類の金利(固定金利と変動金利など)を取引の当事者間で交換する(スワップする)取引です。
よって、この選択肢は〇です。

選択肢イ:その通りです。先物取引において、まだ決済されていない契約のことを建玉といい、清算値段により日々再評価(値洗い)されます。
よって、この選択肢は〇です。

選択肢ウ:その通りです。デリバティブとは、金融派生商品のことを意味し、株式や債券、為替などの金融商品の価格変動
リスクに備えたり、逆にリスクを取って高い収益性を得たりするための手法として考案された取引方法のことをいいます。

よって、この選択肢は〇です。

選択肢エ:誤りです。想定元本(Notional Amount)とは、デリバティブ取引やスワップ取引で、金利計算のために用いられる元本のことです。最も多く取引されているものは、店頭取引の金利スワップです。
よって、この選択肢は×です。

以上から、正解は選択肢エとなります。

ちなみに、選択肢エは知らないと正誤判断が難しいため、出来ればア~ウを正しいと判断し消去法でエが選べると良さそうです。

 

 

 

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