今日は財務・会計のH29第6問について解説します。
H29 財務・会計 第6問
税効果会計に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア 受取配当金のうち益金に算入されない金額は、繰延税金負債を増加させる。
イ 交際費のうち損金に算入されない金額は、繰延税金資産を増加させる。
ウ 税法の損金算入限度額を超える貸倒引当金繰入額は、繰延税金資産を減少させる。
エ 税法の損金算入限度額を超える減価償却費は、繰延税金資産を増加させる。
解説
税効果会計について問われています。
それでは早速各選択肢を見ていきましょう。
選択肢アの 受取配当金のうち益金に算入されない金額は、将来に渡って益金にも損金にも算入されない永久差異です。よってこの選択肢は×と判断できます。
選択肢イの交際費のうち損金に算入されない金額も、将来に渡って益金にも損金にも算入されない永久差異です。よってこの選択肢は×と判断できます。
選択肢ウの税法の損金算入限度額を超える貸倒引当金繰入額は、繰延税金資産を減少ではなく、増加させるものです。よってこの選択肢は×と判断できます。
選択肢エはその通りで、繰延税金資産を増加させます。
以上から、正解は選択肢エとなります。
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