【過去問解説(経済学)】R4 第8問 景気循環

今日は、経済学 R4 第8問について解説します。

 経済学 R4 第8問

景気循環に関する記述として、最も適切なものはどれか。

ア 景気循環の 1 周期は、景気の谷から山までである。
イ 景気循環の転換点は、名目 GDP の変化によって判断する。
ウ 景気循環の最も短い周期は、設備投資の変動が主な要因であると考えられている。
エ 景気の谷から山にかけての期間は、景気の拡張期である。

解説

景気循環に関する問題です。
景気循環については、まとめシートで以下の通り解説しています。

それでは選択肢をみていきましょう。

選択肢ア:誤りです。景気循環とは国⺠所得の周期的な変動のことをいいます。景気の⼭→⾕→⼭といった波を1周期と考えます。
よって、この選択肢は×です。

選択肢イ:誤りです。国⺠所得が⾕から⼭に上昇していく過程を景気の拡張期、⼭から⾕に下降していく過程を景気の後退期といい、転換点は上昇気流から下降気流へ、またその逆に流れが変化する点を指します。
よって、この選択肢は×です。

選択肢ウ:誤りです。景気循環の最も短い周期は、キチンの波と呼ばれる在庫投資の調整が原因の波で、周期は40 ケ⽉程度です。
よって、この選択肢は×です。

選択肢エ:その通りです。国⺠所得が⾕から⼭に上昇していく過程を景気の拡張期と呼びます。
よって、この選択肢は〇です。

以上から、正解は選択肢エとなります。

 

 

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