【過去問解説(経営)】R4 第8問 エフェクチュエーション

今日は、企業経営理論 のR4 第8問について解説します。

 企業経営理論 R4 第8問

次の文章の空欄に入る記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
エフェクチュエーションは、S.D.サラスバシーが経験豊富な起業家の行動から抽出した実践的なロジックである。
エフェクチュエーションは、[   ] である。

〔解答群〕
ア 成功と失敗の確率が事前に分かっている場合に有効
イ 特定の事業機会における競合分析や市場分析を行う場合に有効
ウ どのような環境に注目し、どのような環境を無視すべきかが不明瞭な場合に有効
エ 目的からさかのぼって手段を考えることができる場合に有効
オ 目的の選好順位が明確な場合に有効

解説

エフェクチュエーションに関する問題です。
エフェクチュエーションについては、まとめシートで以下の通り解説しています。

エフェクチュエーションとは、経験豊富な起業家の行動から抽出された意思決定についての考え方です。
目指す結果からスタートし、結果を達成するための手段を検討する方法をコーゼーションといいますが、それに対し、エフェクチュエーションは今ある手段から何ができるかと問いかける方法です。

それでは選択肢をみていきましょう。

選択肢ア:誤りです。エフェクチュエーションは予測不能なものに対処するための考え方です。
よって、この選択肢は×です。

選択肢イ:誤りです。エフェクチュエーションは事業機会が不特定な場合に有効な考え方です。
よって、この選択肢は×です。

選択肢ウ:その通りです。エフェクチュエーションは予測不能なことに対処する場合に有効な考え方です。
よって、この選択肢は〇です。

選択肢エ:誤りです。エフェクチュエーションは今ある手段から何ができるかと問いかける方法です。
よって、この選択肢は×です。

選択肢オ:誤りです。エフェクチュエーションは目的の選好順位が不明確な場合に有効な考え方です。
よって、この選択肢は×です。

以上から、正解は選択肢ウとなります。

 

 

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