今回の経営情報システムの問題解説は、情報関連の最近の技術についてです。
経営情報システムでは、このように最近ホットな情報関連技術に関する問題も出題されます。
H29 情報 第8問
自社の Web サイトを近年の開発技術や新しい考え方を用いて魅力的にすることができれば、さまざまな恩恵がもたらされる。
それに関する記述として、最も適切なものはどれか。ア AR(拡張現実)とは人工知能技術を指し、これを Web サイトに組み込むことができれば、顧客が Web サイトを通じて商品を購入する場合などの入力支援が可能となる。
イ IoT とはモノのインターネットと呼ばれ、今後、インターネットは全てこの方式に変更されるので、既存の自社の Web サイトを変更しなくても顧客が自社商品をどのように使っているかをリアルタイムに把握できるようになる。
ウ MCN(マルチチャンネルネットワーク)とは、自社の Web サイトを介して外部の Web サイトにアクセスできる仕組みを指し、自社の Web サイトにゲートウェイの機能を持たせることができる。
エ ウェアラブルデバイスとは身につけられるデバイスを指し、それを介して顧客の日々の生活、健康、スポーツなどに関わるデータを自社の Web サイトを経由してデータベースに蓄積できれば、顧客の行動分析をより緻密かつリアルタイムにできるようになる。
早速選択肢を見ていきましょう。
選択肢アのARは「ポケモンGO」で使われている技術ですね。
そして、人工知能はARではなくAIなので誤りです。
選択肢イのIoTはInternet of Thingsの略で、モノのインターネットと呼ばれる、というところまではOKですが、「今後インターネットは全てこの方式に変更される」ということはないので×です。
今回の問題はあからさまに×なのでわかりやすいですが、そうでなくても「全て」などの断言ワードが入っていたら「怪しい」と思うようにすると良いと思います。
選択肢ウは、MCNについてですが、もしMCNという言葉を知らなければ、判断を保留にして、とりあえず次の問題に進むという作戦もありです。
そこで、選択肢エを見てみます。
ウエアラブルデバイスは例えばアップルウオッチのようなデバイスのことですね。
説明文を読むと説明文の内容も正しそうです。
なので○と考えられます。
選択肢エが○と考えられるため、今回の場合選択肢ウはわからなくても選択することができます。
このように選択肢全てがわからなくても、わかるものの中から答えを特定できるのであれば、わからない選択肢で悩まず、わかる選択肢の中で考えていきましょう。
わからない用語があると、ついついそれが正しく見えてしまいますが、知っているもので○ではないかと思うものがあれば、自信を持って知っている方を選んだ方が結果として正しかったというのはよくあることかと思います。
わかる選択肢が1つまたは2つしかない場合も、まずはその選択肢を削って、残りの選択肢を日本語的に考えてどうにか絞り込んでいく、といったように、例えわからない用語があったとしても削れる選択肢は削って少しでも得点の可能性を上げていきましょう。
ちなみにMCNとは、You Tuberのタレント事務所のようなもので、動画クリエイターのマネジメントを行う会社で、動画 コンテンツのプログラム制作やプロモーションも請け負う場合があります。
そのため、選択肢ウの説明は誤りであるといえます。
以上から、正解は選択肢エとなります。
いよいよ試験まであと2日になりました。
1次試験は最後の休憩時間まで得点が伸びるチャンスがあるので、最後の最後まで諦めずに頑張ってください。
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