今回は経営情報システムのH28年第1問のハードウエアに関する問題について解説します。
H28 情報 第1問
各種業務処理を行ううえでパーソナルコンピュータ(PC)の重要度が増す中、業務内容に適した機器構成を検討することは重要である。これに関する記述として最も適切なものはどれか。
ア HDDとは異なりSSDは、OSのインストールができないため起動ドライブとしては使えない。
イ PCにグラフィックボードを付ける場合、IDEインタフェースに装着する。
ウ PCには、処理速度を向上させるために、メモリモジュールを複数枚組み合わせて利用できるものがある。
エ マザーボード上のCPUソケットの形状は標準化されているので、処理速度の速いどのようなCPUへの交換も可能である。
それでは早速、それぞれの選択肢を見てみましょう。
選択肢アのSSDは、ノートPCの補助記憶装置としても使われています。SSDの入ったノートPCにOSのインストールができないということはないためこの選択肢は×と考えられます。
選択肢イのIDEインターフェースは、内蔵ハードディスクなどの接続に使われるパラレルATAのことで、グラフィックボードの接続はできません。よってこの選択肢は×と考えられます。
選択肢ウは特に問題なさそうです。ちなみにメモリスロットに同じ規格、同じ容量のメモリを2枚取り付けることで、速度をアップさせる技術のことをデュアルチャネルといいます。
選択肢エのCPUソケットは、規格がいくつかあるので、「どのようなCPUへの交換も可能」ではありませんので、この選択肢は×です。
ちなみに選択肢エは「どのようなCPUへの交換も可能」とありますが、このような強い強調の言葉が使われている選択肢は×の可能性が非常に高いですので、もしCPUソケットの規格は複数あり、交換できないものもあるということを知らなくても、この強調ワードによりこの選択肢を削ることも可能だったかと思います。
以上から、正解は選択肢ウとなります。
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