今回は経営情報システムのH25年第8問のデータベースに関する問題について解説します。
H25 情報 第8問
業務の中で発生するデータは多くの場合、データベースによって管理する。データベース全体の構造や仕様を定義するものに、データベーススキーマがある。データベーススキーマの構成の仕方のひとつに、以下の3つの構成要素を用いるものがある。
a 外部スキーマ
b 概念スキーマ
c 内部スキーマ
上記の構成要素の説明を以下に示す。
① 磁気ディスク装置などへデータを記録する際、どの位置に、どのような物理レコードサイズで記録するかを定義する。
② アプリケーションから利用することを想定したデータベースの仕様で、アプリケーションからのデータ入力や出力の方法を定義する。
③ データの論理構造をデータモデルに従って定義したもので、リレーショナルデータベースでいえば、関係表の定義を指す。
データベーススキーマの構成要素a〜cと、その説明①〜③の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
[解答群]
ア a:① b:② c:③
イ a:② b:③ c:①
ウ a:③ b:① c:②
エ a:③ b:② c:①
解説
3層スキーマに関する問題です。
3層スキーマとは、DBの設計の際の考え方を、ユーザーの視点から見た、ユーザーが実際に利用する帳票そのものなどを示す外部スキーマ、開発者の視点から見た、DBに保存するデータの要素やデータ同士の関係の定義のようにDB上の論理構造を示す概念スキーマ、概念スキーマで定義された論理データを具体的にどのようにDBMS内部に格納するかを定義する内部スキーマという3つの階層に分けて考える考え方です。
これを踏まえると、外部スキーマの説明は②、概念スキーマの説明は③、内部スキーマの説明は①ですので、正解は選択肢イとなります。
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