今回は経営情報システムのH24年第3問の開発管理に関する問題について解説します。
H24 情報 第3問
コンピュータは多様な業務に利用される。コンピュータの処理能力は様々な要因に左右され、処理能力に影響を与える特性や、それを評価する指標が複数存在する。適用業務の処理に十分な能力のコンピュータを選択するためには、これらの内容を適切に理解することが必要である。
以下の記述の中で最も適切なものはどれか。
ア コンピュータのCPUと主記憶装置間の転送速度を表す内部クロック周波数は、値が大きいほど転送速度は速くなる。
イ 整数演算の回数を表す FLOPSは、科学技術計算では処理速度の参考にはできない。
ウ ひとつの命令を実行するためにクロック周期が何サイクル必要かを表す CPIは、値が小さいほど演算処理速度は速い。
エ プログラム中の命令のステップ数を1万ステップ単位で表したMIPSは、値が小さいほどコンパクトなプログラムであり、処理速度も速い。
解説
それでは早速各選択肢を見ていきましょう。
選択肢アの「 コンピュータのCPUと主記憶装置間の転送速度を表す」のは、内部クロック周波数ではなく、外部クロック周波数です。よって、この選択肢は×です。
選択肢イのFLOPSは、「整数演算の回数」ではなく、浮動小数点演算の回数であり、「処理速度の参考にはできない」とありますが、処理速度の参考になります。よって、この選択肢は×です。
選択肢ウは、その通りで、CPIは値が小さいほど演算速度が速くなります。
選択肢エのMIPSは値が大きいほど処理速度が速いので、この選択肢は×となります。
以上から、正解は選択肢ウとなります。
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