今日は経営情報システムのH29第11問について解説します。
インターネットを利用している事業所で、ネットワークに接続された端末や周辺機器の設置場所変更や増設を行おうとする場合、そのために使用するネットワーク機器の選定や各種設定作業が必要となる。
このような場合のネットワーク管理に関する以下の文章の空欄A〜Dに入る語句の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
事業所においてインターネット接続を行い、グローバル IP アドレスをプライベート IP アドレスに変換して運用する場合は、IP アドレスと[A]を用いて変換する[B]機能を持つルータを設置すればよい。
PC 設置場所の変更への対応やタブレットなどの利用を考慮する場合、それらの機器が自社の LAN に接続された時のみ、空いているプライベート IP アドレスを使用する[C]機能を利用するようにルータを設定することで、IP アドレスの使用数の節約が図れる。
事業所内の有線 LAN に接続する端末や周辺機器を増やしたい場合、[D]を使用して通信相手を識別するスイッチングハブをカスケード接続すれば通信トラフィックを軽減できる。
[解答群]
ア A:MAC アドレス B:NAPT C:DMZ D:ルーティングテーブル
イ A:サブネットマスク B:DNS C:DMZ D:ポート番号
ウ A:ポート番号 B:NAPT C:DHCP D:MAC アドレス
エ A:ポート番号 B:PPPoE C:IP ルーティング D:ルーティングテーブル
解説
インターネットの接続に関する問題です。
情報システムは目に見えないものが多くイメージしづらい方も多いと思いますが、まとめシートでは、本問に関連する分野も以下のように分かりやすく図解しております。
それでは、上の図を参考にしながら選択肢をみていきましょう。
A、B:グローバルIPとプライベートIPの変換には、NAPTが用いられます。また、NAPTは1つのグローバルIPから複数のプライベートIPへ変換するためにポート番号を用います。
よって、A:ポート番号、B:NAPTが入ります。
この時点でウと確定できますが、念のためCとDも見てみましょう。
C:はDHCPで、LAN内でIPアドレスを必要としているコンピュータに⾃動的にIPを割り当てるための仕組みです。
D:はスイッチングハブで、送信先のMACアドレスを識別し、必要なポートにだけ信号を流します。
以上から、A:ポート番号 B:NAPT C:DHCP D:MAC アドレス が入りますので
正解は選択肢ウとなります。
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