今日は運営管理のR3第1問について解説します。
多角化に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア 企業における多角化の程度と収益性の関係は、その企業が保有する経営資源にかかわらず、外部環境によって決定される。
イ 情報的経営資源は、複数の事業で共有するとその価値が低下するため、多角化の推進力にはならない。
ウ 多角化の動機の 1 つとして、社内に存在する未利用資源の活用があげられる。
エ 多角化は規模の経済を利用するために行われる。
解説
多角化に関する問題です。
まとめシートでは以下のようにまとめています。
多角化は二次試験でも重要な分野ですので、一次試験の学習の段階でもメリットと留意点についてポイントを押さえていきましょう。
それでは選択肢をみていきます。
選択肢ア:「その企業が保有する経営資源にかかわらず、外部環境によって決定される」という点が誤りです。多角化のメリット①「組織がもつ経営資源のゆとり(冗⻑性)である、組織スラックの活用」が挙げられます。つまり、外部環境だけでなく、経営資源という企業の内部環境も多角化の程度と収益性に影響を与えます。
よって、この選択肢は×です。
選択肢イ:多角化のメリット②で「シナジーの追及」を挙げている通り、経営資源を、複数の事業で共有することで多角化を推進することが出来、これは情報的経営資源も同様です。
よって、この選択肢は×です。
選択肢ウ:その通りです。多角化のメリット①「組織がもつ経営資源のゆとり(冗⻑性)である、組織スラックの活用」にあたります。
よって、この選択肢は×です。
選択肢エ:多角化では規模の経済ではなく、経営資源を多重利用して効果を拡大するシナジー効果を利用するとされています。
よって、この選択肢は×です。
以上から、正解は選択肢ウとなります。
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