今日は企業経営理論H25第28問からチャネル戦略の問題について解説します。
H25 第28問
Z氏はラーメン店のチェーン経営を行う人物であり、現在フランチャイジングを用いた海外市場への進出を計画している。「フランチャイジング」に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア Z氏の海外市場への進出においては、現地企業と合弁で現地本部を設立し、まずはこの現地本部との間でマスター・フランチャイジング契約を結び、そして、現地本部と他の事業者との間でサブ・フランチャイジング契約を結ぶ方法も選択肢のひとつである。
イ Z氏のラーメン店チェーンの国内の本部が進出先国でフランチャイジング参加の募集をかけ、現地事業者と直接フランチャイジング契約を締結する形態もZ氏がとりうる進出方法のひとつである。この方法はダイレクト・マーケティングと呼ばれる。
ウ フランチャイジングとはフランチャイジーと呼ばれる事業者がフランチャイザーと呼ばれる他の事業者との間に契約を結び、フランチャイザーに対して同一のイメージのもとに事業を行う権利をフランチャイジーが有償で与えるものである。
エ フランチャイジングを用いたチェーンストアオペレーションは、コーポレートチェーンと呼ばれており、一般的に事業の国際化にあたって積極的に活用されている。
解説
それでは早速各選択肢を見ていきましょう。
選択肢アは特に問題はなさそうです。
念のため以降の選択肢を確認してみます。
選択肢イのダイレクトマーケティングは、SNSやメール、DMなど用いて企業が顧客と1対1でコミュニケーションをとりながら、購入を促すマーケティング手法のことです。
そのため、この説明は×といえます。
選択肢ウは、フランチャイザーとフランチャイジーが逆になっています。
このようなセットになるような用語は今回の例のように入れ替わっていることが多いですので注意しましょう。
選択肢エのコーポレートチェーンは、事業を行う会社が直接チェーン展開することですので、「フランチャイジングを用いたチェーンストアオペレーション」という説明は誤りです。
以上から正解は選択肢アとなります。
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