今日は、令和1年度 第39問について解説します。

令和1年度賃貸不動産経営管理士試験 第39

建物の構造・工法に関する次の記述のうち、誤っているものはいくつあるか。

 

ア  プレハブ工法は、構成部材を工場製作し、現場では部材の組立を主に行うため、工期短縮、品質向上に優れている。


イ  木造ツーバイフォー工法は、枠組みに構造用合板を張った壁、床によって構成された壁式構造の工法であり、枠組壁工法ともいう。


ウ  壁式鉄筋コンクリート造は、建設可能な建物の階数、高さ等、また、単位面積当たりの必要壁量や厚さが法令で規定されている。

1  なし

2  1つ

3  2つ

4  3つ

 

 

 

解説

建物の構造・工法に関する問題です。

 

それではさっそく選択肢を確認しましょう。

 


選択肢 ア

プレハブ工法は、構成部材を工場製作し、現場では部材の組立を主に行うため、工期短縮、品質向上に優れている。

 

〇適切です。

プレハブ工法は、構成部材を事前に工場で製作し、現場では主にその部材を組み立てることで建物を完成させる工法のため、現場管理費が抑えられるためコストが安定しており、工期の短縮、省力化、品質の向上に優れています。

一方で、あらかじめ規格化された部材を組み合わせて施工するため、設計の自由度が低いというデメリットがあります。

選択肢の説明通りですので、この選択肢は適切です。

 


選択肢 イ

木造ツーバイフォー工法は、枠組みに構造用合板を張った壁、床によって構成された壁式構造の工法であり、枠組壁工法ともいう。

 

〇適切です。

選択肢の説明の通り、木造ツーバイフォー工法は、枠組みに構造用合板を張った壁、床によって構成された壁式構造の工法であり、枠組壁工法ともいいますので、この選択肢は適切です。

北アメリカで広く使われていた工法で、主要な部材の断面寸法が2インチ×4インチであることから、日本では通称ツーバイフォー工法と呼ばれています。

 


選択肢 ウ

壁式鉄筋コンクリート造は、建設可能な建物の階数、高さ等、また、単位面積当たりの必要壁量や厚さが法令で規定されている。

 

〇適切です。

壁式構造の一種である壁式鉄筋コンクリート造は、柱を設けず、耐力壁が水平力と鉛直荷重を支える構造です。

なお、建設可能な階数や建物の高さ、単位面積当たりの必要壁量や厚さなどが法令で定められています。

選択肢の説明通りですので、この選択肢は適切です。

 


 

以上から、誤っている選択肢はありませんので、正解は選択肢①となります。

 

 

ぜひ関連解説もあわせてご確認いただければと思います。

 

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