今日は、令和1年度 第26問について解説します。
住環境の整備、防犯対策に関する次の記述のうち、適切なものはいくつあるか。
ア 都道府県及び市町村が定める耐震改修促進計画に記載された道路にある1981(昭和56)年以前に設置された塀のうち、高さが前面道路中心線からの距離の 1/2.5 倍を超えるもので、長さが 25mを越える塀の所有者は、耐震診断結果を各自治体が計画で定める期間内に報告しなければならない。
イ 入居希望者に鍵の暗証番号を伝え、管理業者が立会うことなく室内を内見させることは、空室が犯罪に利用されることにつながる可能性があるため、慎むべきである。
ウ 火災発生時に避難通路がふさがれていると、脱出が阻害されるため、ベランダの物置、廊下の自転車、階段や踊り場のダンボールなどを見つけたら、即座に撤去を求めるべきである。
1 なし
2 1つ
3 2つ
4 3つ
解説
住環境の整備、防犯対策に関する問題です。
それではさっそく選択肢を確認しましょう。
選択肢 ア
都道府県及び市町村が定める耐震改修促進計画に記載された道路にある1981(昭和56)年以前に設置された塀のうち、高さが前面道路中心線からの距離の 1/2.5 倍を超えるもので、長さが 25mを越える塀の所有者は、耐震診断結果を各自治体が計画で定める期間内に報告しなければならない。
〇適切です。
ブロック塀などの安全確保対策として、
地方公共団体が指定する避難路の沿道にある一定の高さ・長さを有する塀について、耐震診断を義務付け、
所管行政庁において診断結果を公表しています。
1981年以前に設置された塀のうち、
・高さが前面道路中心線からの距離の 1/2.5 倍を超えるもの
・長さが 25mを超えるもの
について、耐震診断結果を各地方自治体が定める期間内に報告することが義務付けられました。
選択肢の説明通りですので、この選択肢は適切です。
選択肢 イ
入居希望者に鍵の暗証番号を伝え、管理業者が立会うことなく室内を内見させることは、空室が犯罪に利用されることにつながる可能性があるため、慎むべきである。
〇適切です。
内見希望者に同行せず暗証番号を教えたりすると、内見時に合鍵を作られ、それに気づかない可能性もあります。
空室の管理が不十分であると、物件の劣化や損傷が進むだけでなく、犯罪行為の拠点として利用される危険もあるため、適切な管理が求められます。
選択肢の説明通りですので、この選択肢は適切です。
選択肢 ウ
火災発生時に避難通路がふさがれていると、脱出が阻害されるため、ベランダの物置、廊下の自転車、階段や踊り場のダンボールなどを見つけたら、即座に撤去を求めるべきである。
〇適切です。
廊下や階段などの共用部分に私物が放置されると、火災などの緊急時に避難の妨げとなる恐れがあるため、速やかに撤去を求める必要があります。
選択肢の説明の通り、火災発生時に避難通路がふさがれていると、脱出が阻害されるため、ベランダの物置、廊下の自転車、階段や踊り場のダンボールなどを見つけたら、即座に撤去を求めるべきですので、この選択肢は適切です。
以上から、適切な選択肢はア、イ、ウの3つですので、正解は選択肢④となります。
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