【過去問解説(企業経営理論)】R3 第4問 コア・コンピタンス

今日は、企業経営理論のR3 第4問について解説します。

R3 企業経営理論 第4問

 G.ハメル(G. Hamel)とC.K.プラハラード(C. K. Prahalad)によると、コア製品とは、コア・コンピタンスによって生み出された製品であり、最終製品の一部を形成するものである。
 このコア製品に関する記述として、最も適切なものはどれか。

ア コア製品で獲得したマーケットシェアが、最終製品で獲得したマーケットシェアを上回ることはない。
イ コア製品のマーケットシェアを拡大することは、コア製品への投資機会の増加につながり、コア・コンピタンスを強化する機会になる。
ウ コア製品は、特定の製品や業界につながっているものであり、複数の製品や業界に展開することはない。
エ コア製品を同業他社に販売すると、コア製品を販売した企業の最終製品の競争力は低下する。

解説

コア・コンピタンスに関する問題です。
まとめシートでは、以下の通り解説しています。

それでは選択肢をみていきましょう。

選択肢ア:誤りです。
コア製品で獲得したマーケットシェアが、必ずしも最終製品で獲得したマーケットシェアを下回るとは限りません。例えば、半導体のような製品は、多くの最終製品に組み込まれ、そのマーケットシェアは最終製品のマーケットシェアよりも広がることがあります。

よって、この選択肢は×です。

選択肢イ:その通りです。
例えば半導体のマーケットシェアの拡大は、半導体への投資機会の増加につながり、コア・コンピタンスを強化する機会になるといえます。

よって、この選択肢は〇です。

選択肢ウ:誤りです。
例えば半導体は、パソコン、スマートフォン、テレビなど、業界問わずあらゆる電化製品に使われています。

よって、この選択肢は×です。

選択肢エ:誤りです。
選択肢イの解説の通り、同業他社への販売を通じてマーケットシェアの拡大に繋がった場合、コア製品を販売した企業の最終製品の競争力は強化される可能性があり、必ずしも低下するとはいえません。

よって、この選択肢は×です。

以上から、正解は選択肢イとなります。

 

 

 

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