【過去問解説(運営管理)】R6 第32問 VMD

今日は、運営管理のR6 第32問について解説します。

R6 運営管理 第32問

 VMD における3つの基本的な要素のうち、IP(Item Presentation)の目的と具体的な手法に関する記述として、最も適切なものはどれか。

ア 売場全体のコンセプトを視覚的に表現するために、大型のプロップスを用いる。
イ 売場に立ち寄った顧客が商品を選びやすくするために、フェイスアウトでハンガー陳列する。
ウ 売場のテーマを演出するために、マネキンを用いて関連商品をディスプレイする。
エ 特定の売場への立ち寄りを増やすために、POPなどを用いて季節感を演出する。
オ 劣位置の売場への立ち寄りを促すために、商品を山積みしてボリューム感を演出する。

解説

VMD(ビジュアル・マーチャンダイジング)に関する問題です。
まとめシートでは、以下の通り解説しています。

VMD(ビジュアル・マーチャンダイジング)とは、マーチャンダイジングを視覚的(ビジュアル)に実現することです。
VMDは、下記の3種類に分類できます。

VP(ビジュアル・プレゼンテーション):ブランドや店舗などのコンセプトを表現し、顧客の立ち寄りを促す。
IP(アイテム・プレゼンテーション):商品を魅力的に見えるように陳列することで、顧客に商品を選んでもらう。
PP(ポイント・オブ・セールス・プレゼンテーション):売場などのテーマを演出し、顧客に足を止めさせる。

それでは、選択肢をみていきましょう。

選択肢ア:誤りです。
プロップスとは、売場を演出するための小道具のことです。売場全体のコンセプトを視覚的に表現するために、大型のプロップスを用いるのは、VP(ビジュアル・プレゼンテーション)に該当します。
よって、この選択肢は×です。

選択肢イ:その通りです。
フェイスアウトとは、ハンガーに掛けて商品の正面を見せる陳列方法です。売場に立ち寄った顧客が商品を選びやすくするために、フェイスアウトでハンガー陳列するのは、IP(アイテム・プレゼンテーション)に該当します。

よって、この選択肢は○です。

選択肢ウ:誤りです。
売場のテーマを演出するために、マネキンを用いて関連商品をディスプレイするのは、PP(ポイント・オブ・セールス・プレゼンテーション)に該当します。

よって、この選択肢は×です。

選択肢エ:誤りです。
特定の売場への立ち寄りを増やすために、POPなどを用いて季節感を演出するのは、PP(ポイント・オブ・セールス・プレゼンテーション)に該当します。
よって、この選択肢は×です。

選択肢オ:誤りです。
劣位置の売場への立ち寄りを促すために、商品を山積みしてボリューム感を演出するのは、VP(ビジュアル・プレゼンテーション)に該当します。
よって、この選択肢は×です。

以上から、正解は選択肢イとなります。

 

 

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