【過去問解説(運営管理)】R6 第28問 価格戦略

今日は、運営管理のR6 第28問について解説します。

R6 運営管理 第28問

 下表は、価格政策が異なるA店とB店における、ある同じ商品の日別売上をまとめたものである。この2店の価格政策を理解したうえで、以下の記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。なお、表に記載のない商品や期間などについては考慮しないものとする。

a B店のような価格政策をEDLP政策という。
b いずれの店の価格政策でも、低い値引率で集客できる商品をロスリーダーという。
c チラシ特売を用いて集客することは、B店よりもA店の価格政策が向いている。

〔解答群〕
ア a:正  b:正  c:誤
イ a:正  b:誤  c:正
ウ a:誤  b:正  c:正
エ a:誤  b:正  c:誤
オ a:誤  b:誤  c:正

解説

価格戦略に関する問題です。
まとめシートでは、以下の通り解説しています。

それでは記述をみていきましょう。

記述a:その通りです。EDLP(Every Day Low Price)政策は、商品を年間通じて同じ低価格で販売することで消費者を惹きつける戦略です。当商品について、B店はA店の通常価格よりも低価格で毎日販売しています。
よって、この記述は正しいです。

記述b:誤りです。
ロスリーダーとは、おとり価格とも呼ばれ、⾚字覚悟で⽬⽟商品を販売し、その商品⽬当ての顧客を集めることで他の製品を販売しようというものです。ロスリーダーとなる商品は、赤字覚悟のため、値引率は高くなる傾向にあります。

よって、この記述は誤りです。

記述c:その通りです。
当商品は、A店では通常250円で販売されていますが、4月6日や4月12日の値下げ時には販売数量が著しく増加しています。一方、B店はEDLP戦略を採用しており、仮に150円で特売を行っても、A店に比べて値引率が低いため、顧客に与える値引きの印象はA店よりも薄くなると考えられます。
よって、この記述は正しいです。

以上から、正解は選択肢イとなります。

 

 

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