【過去問解説(企業経営論)】R6 第28問 ブランド

今日は、企業経営論のR6第28問について解説します。

 R6 企業経営論 第28問

ブランドマネジメントに関する記述として、最も適切なものはどれか。

ア ある企業が既存事業とは異なる新たな事業領域に進出する際に、既存事業で構築してきた既存のブランドを新事業でも用いることを、ブランドのリポジショニングと呼ぶ。
イ 企業が既存製品と同一カテゴリーに新製品を投入する際には、そのカテゴリーの既存製品に用いてきたブランドを用いることも多いが、あえて新しいブランドをつけることがあり、これをマルチブランド戦略と呼ぶ。
ウ ブランドや企業の創業者の物語、目指す大きな方向性、専門性などをコーポレート・ブランドによって示し、その下に個々のプロダクト・ブランドが位置づけられることも多いが、これら2種類のブランドを同時に冠することをダブルチョップ戦略と呼ぶ。
エ マーケティングにおいては、自社のブランドが消費者の想起集合に含まれるようにすることが極めて重要である。このためには、すでに想起集合に入っている競合ブランドと比較して際立った異質性を自社ブランドにもたせることが、まず最初に必要である。

解説

ブランドに関する問題です。
まとめシートでは、以下の通り解説しています。

それでは選択肢をみていきましょう。

選択肢ア:誤りです。
異なる新たな事業領域に進出する際に、既存事業で構築してきた既存のブランドを新事業でも用いるのは、ブランド拡張戦略です。
よって、この選択肢は×です。

選択肢イ:その通りです。
既存製品と同一カテゴリーに新しいブランドで新製品を投入することを、マルチブランド戦略と呼びます。
よって、この選択肢は〇です。

選択肢ウ:誤りです。
ダブルチョップ戦略は、メーカーと流通が共同で作るブランドで、双⽅の企業名が併記されたものを指します。
コーポレート・ブランドの下に個々のプロダクト・ブランドを配置するのは、マスター・ブランド戦略に見られる傾向です。
よって、この選択肢は×です。

選択肢エ:誤りです。
前半部分は正しいです。
後半部分について、想起集合に入るためには、ブランドに対する良い評価の形成することが重要であり、必ずしも際立った異質性を持たせる必要はありません。
よって、この選択肢は×です。

以上から、正解は選択肢イとなります。

 

 

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