【過去問解説(運営管理)】R5(再試) 第3問 スケジューリング方法

今日は運営管理のR5(再試)第3問について解説します。

R5(再試)運営管理 第3問

ある職場に到着している3種類の製品A、B、Cについて、生産を開始してからすべての製品の加工を完了するまでの時間(総所要時間)を最小化する生産順序について考える。この職場の作業条件は以下に示すとおりである。
<作業条件>
・各製品は、最初に第1工程で、次に、第2工程で同じ順序で加工される。
・各工程では一度加工が始まったら、その製品が完成するまで同じ製品を加工する。
・工程間の運搬時間は1時間とする。
・各製品の各工程における加工時間は下表に示される。

第1工程における3つの製品A、B、Cの投入順序に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア A、B、Cの順に投入すると、総所要時間は17時間である。
イ A、C、Bの順に投入すると、総所要時間は19時間である。
ウ B、C、Aの順に投入すると、SPT順に投入するよりも総所要時間は長くなる。
エ SPT順に投入すると、総所要時間は15時間である。

解説

スケジューリング方法に関する問題です。各選択肢を見ていきましょう。

選択肢ア:製品をA、B、Cの順に投入した際の各工程の状況は以下のようになり、総所要時間は18時間です。したがってこの選択肢は×です。

選択肢イ:製品をA、C、Bの順に投入した際の各工程の状況は以下のようになり、総所要時間は18時間です。したがってこの選択肢は×です。

選択肢ウ:製品をB、C、Aの順に投入した際の各工程の状況は以下のようになり、所要時間は15時間です。SPT順に投入したときの総所要時間は、選択肢エを見てみなければわかりません。

選択肢エ:SPT(Shortest processing time)順とは、「加工時間の短い」製品から投入する方法です。第1工程の加工時間は、C、B、Aの順で長くなっていますので、SPT順に投入した際の各工程の状況は以下のようになり、所要時間は15時間です。したがってこの選択肢は〇となり、選択肢ウは×となります。

以上から、正解は選択肢エとなります。

 

 

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