【過去問解説(経営法務)】R5 第13問 産業財産権(商標権)

今日は、経営法務のR5 第13問について解説します。

R5 経営法務 第13問
商標法に関する記述として、最も適切なものはどれか。

ア 商標登録出願人は、商標登録出願を意匠登録出願に変更することができる旨が、商標法に規定されている。

イ 商標法には出願公開制度が規定されている。

ウ 商標法の目的を規定した商標法第 1 条は、商標を保護することにより、商標の使用をする者の業務上の信用の維持を図ることを目的として規定しており、需要者の利益を保護することまでは目的として規定していない。

エ 防護標章登録出願人は、査定又は審決が確定した後でもその防護標章登録出願を商標登録出願に変更することができる旨が、商標法に規定されている。

解説

産業財産権の商標権に関する問題です。

それでは選択肢をみていきましょう。

選択肢ア:誤りです。

商標法では、通常の商標と団体商標と地域団体商標の間での出願変更は認められていますが、商標登録から意匠登録へ出願の変更は認められていません。

よって、この選択肢は×です。

選択肢イ:その通りです。

まとめシートではSHEET 10 知的財産権の【商標登録までの流れ】で以下の通り解説しています。

「商標出願がなされると出願があったときに商標公報に出願の内容が公開されます。」

商標法には、出願時に出願の内容が公開されるよう規定されています。

よって、この選択肢は〇です。

選択肢ウ:誤りです。

商標法第1条には、「この法律は、商標を保護することにより、商標の使用をする者の業務上の信用の維持を図り、もつて産業の発達に寄与し、あわせて需要者の利益を保護することを目的とする」と規定されています。

よって、この選択肢は×です。

選択肢エ:誤りです。

商標法には商標登録出願を防護標章登録出願に変更することができる旨が規定されています。

しかし、商標登録出願について査定又は審決が確定した後では出願の変更はできません。

よって、この選択肢は×です。

以上から、正解は選択肢イとなります。

 

 

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