【過去問解説(運営管理)】H29 第9問 かんばん方式

今日は、運営管理 H29 第9問 について解説します。

 運営管理 H29 第9問

かんばん方式に関する記述として、最も不適切なものはどれか。

ア かんばんは、あらかじめ定められた工程間、職場間で循環的に用いられる。
イ かんばん方式を導入することにより、平準化生産が達成される。
ウ 仕掛けかんばんには、品名、品番、工程名、生産指示量、完成品置場名などが記載される。
エ 引取かんばんのかんばん枚数によって、工程間における部材の総保有数を調整することができる。

解説

かんばん方式にに関する問題です。
かんばんを含むトヨタ生産方式については、まとめシートで以下の通り解説しています。

それでは選択肢をみていきましょう。
今回は、不適切な選択肢を選ぶ問題です。

選択肢ア:その通りです。かんばん方式では、同じ工程内やサプライヤー間を循環します。
よって、この選択肢は〇です。

選択肢イ:誤りです。かんばん方式を取り入れることによって平準化生産が達成されるということはありません。むしろ、平準化が達成していなければかんばん方式を上手く循環させることはできません。
よって、この選択肢は×です。

選択肢ウ:その通りです。仕掛けかんばんは、何がどれだけ必要かを表すための製造・運搬指⽰板の役割を果たします。
よって、この選択肢は〇です。

選択肢エ:その通りです。引き取りかんばんの運用方法は、作業員が部品を使う時に引き取りかんばんを外し、かんばんと空箱を持って前工程に行きます。その後、前工程から部品を出して、仕掛けかんばんをポストに入れ、引き取りかんばんと差し替えます。よって、かんばんの枚数は工程間における部材の総保有数を調整する役割を果たします。
よって、この選択肢は〇です。

以上から、今回は、不適切な選択肢を選ぶ問題ですので
正解は選択肢イとなります。

 

 

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