今日は、情報システムのR4 第7問 について解説します。
ネットワーク上では多様な通信プロトコルが用いられている。通信プロトコルに関する記述とその用語の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
① Web ブラウザと Web サーバ間でデータを送受信する際に用いられる。
② 電子メールクライアントソフトが、メールサーバに保存されている電子メールを取得する際に用いられる。
③ 電子メールの送受信において、テキストとともに画像・音声・動画などのデータを扱う際に用いられる。
④ クライアントとサーバ間で送受信されるデータを暗号化する際に用いられる。
〔解答群〕
ア ①:HTTP ②:POP3 ③:MIME ④:SSL/TLS
イ ①:HTTP ②:SMTP ③:IMAP ④:UDP
ウ ①:NTP ②:POP3 ③:IMAP ④:UDP
エ ①:NTP ②:POP3 ③:MIME ④:UDP
オ ①:NTP ②:SMTP ③:IMAP ④:SSL/TLS
解説
プロトコルに関する問題です。
プロトコルについては、まとめシートで以下の通り解説しています。
プロトコルとは、インターネットによって世界中のコンピュータとつながることができるための、通信のための共通のルールのことです。
それでは選択肢をみていきましょう。
①:HTTPが入ります。
HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)はリクエスト―レスポンス型のプロトコルで、Webページの閲覧に使われ、WebブラウザとWebサーバの間でWebページの内容や表⽰⽅法が書かれているハイパーテキストを送受信するためのルールです。
NTPは Network Time Protocol の略でネットワークにつながれた機器が正確な時刻を共有するために使われます。
よって、HTTPが入ります。
②:POP3が入ります。
POP3(Post Office Protocol v3)は、主にメールソフトを使うPCメールで使われているプロトコルで、まずメールを全部ダウンロードし、クライアントの側で処理を⾏うものです。メールを全部ダウンロードするため、オフラインでも作業ができますが、基本的には複数の端末でメールを共有できません。ポストでいうと、家のポストに届いた⼿紙を回収して部屋でじっくり読むイメージです。IMAPと混同しないために「POP3のPはPCメールのP」と覚えておきましょう。
③:MIMEが入ります。
MIME(Multipurpose Internet Mail Extensions)は、電⼦メールでは⽂字だけでなく画像やドキュメントのような様々な添付ファイルが送るための拡張機能です。
IMAP(Internet Message Access Protocol)は、GmailのようなWebメールで主に使われているプロトコルで、メールをサーバに残したままにして、すべてをダウンロードせず、タイトルなどを⾒て受信するかどうかを決めることができます。基本的にはオンラインでないと作業できませんが、ネットに繋がれば、メールを複数の端末で共有することができます。⼿紙を家のポストに⾒に⾏くイメージです。
先程のPOP3とセットで覚えておくとよいでしょう。
④:SSL/TLSが入ります。
SSL(Secure Socket Layer)はサーバ認証には情報を安全に送るための通信プロトコルとして使われます。
最近はSSLの後継となる通信プロトコルであるTLS(Transport Layer Security)と併記してSSL/TLS、または単にTLSと記載することもあります。
トランスポート層ではアプリケーション間のデータ転送を制御するプロトコルとして、正確性を重視したTCPや、スピードを重視したUDPが使われています。UDP(User Datagram Protocol)は、データを送受信するだけで到着確認や誤り訂正などは⾏わないコネクションレス型の制御⽅式であり、通信速度は速いですが、信頼度は低くなります。
以上から、①:HTTP ②:POP3 ③:MIME ④:SSL/TLSですので
正解は選択肢アとなります。
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