今日は、運営管理 R4 第2問 について解説します。
以下の文章を読んで、下記の設問に答えよ。
要素作業a~hの先行関係が下図に示される製品を単一ラインで生産する。稼働予定時間は 700 時間で、目標生産計画量は 5,900 個である。ただし、設定サイクルタイムは分単位の整数値とする。
(設問 1 )
目標生産計画量を達成することを前提に、生産ラインの各工程に要素作業を割り付けた。その割り付けの組み合わせとして、最も適切なものはどれか。
ア 第 1 工程:a 第 2 工程:b、c 第 3 工程:d 第 4 工程:e、h 第 5 工程:f、g
イ 第 1 工程:a、b 第 2 工程:c、e 第 3 工程:d 第 4 工程:f、g 第 5 工程:h
ウ 第 1 工程:a、b 第 2 工程:c、f 第 3 工程:d、e 第 4 工程:g、h
エ 第 1 工程:a、b、c 第 2 工程:d、e、g 第 3 工程:f、h
オ 第 1 工程:a、b、e 第 2 工程:d、g 第 3 工程:c、f 第 4 工程:h
(設問 2 )
生産ラインの編成効率として、最も近い値はどれか(単位:%)。
ア 69
イ 79
ウ 89
エ 97
オ 99
解説
(設問1)
ライン生産の要素作業の割り当てに関する問題です。
サイクルタイムの求め方について、まとめシートでは以下の通り解説しています。
それでは計算していきましょう。
①まず、工程が作業順序に逆行していないかみてみます。
選択肢アは第2工程でhを作業した後に第3工程でgを作業しており、順番が逆になっていますので、この時点で除外します。
②次に、制限時間内で作業が終えられるかをみてみます。
700時間で5,900個生産するために、各工程のサイクルタイムを約7.1分である必要があります。
選択肢ウは第2工程の作業c、f合計が7.2分
選択肢エは第1 工程の作a、b、c合計が9.2 分、第3工程のf、h合計が9.6 分
選択肢オは第 1 工程:a、b、e合計が7.9分、第 2 工程:d、g合計が7.7分、第 3工程:c、f合計が7.2分
とそれぞれ7.1分を超えている工程があるため、除外されます。
①②を加味すると、残るのはイのみです。
以上から、正解は選択肢イとなります。
(設問2)
生産ラインの編成効率に関する問題です。
編成効率については、まとめシートで以下の通り解説しています。
それでは計算していきましょう。
各作業ステーションの所要時間の合計は(解答イ)より合計27.7分です。
サイクルタイムは設問1②の解説より、7.1分、作業ステーション数は5です。
これらを公式に当てはめると、27.7/7.1×5=0.78..ですので、最も近い79%を選びます。
以上から、正解は選択肢イとなります。
ちなみに、本番では90分と時間が限られているため、このように少し複雑な計算で悩んでしまう場合は後回しにし、先に解きやすい問題から進めて後で戻ってくるのも作戦の1つとして有効です。
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