今日は、経済学・経済政策のR4第17問について解説します。
完全競争と不完全競争における市場の特徴に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
a 完全競争市場の売り手は多数であるのに対して、独占的競争市場では売り手が少数である。
b 完全競争市場の売り手はプライス・テイカーであるのに対して、不完全競争市場における売り手はプライス・メイカーである。
c 完全競争市場の売り手が同質財のみを生産するのと同様に、不完全競争市場における売り手も同質財のみを生産する。
〔解答群〕
ア a:正 b:正 c:正
イ a:正 b:誤 c:誤
ウ a:誤 b:正 c:正
エ a:誤 b:正 c:誤
オ a:誤 b:誤 c:正
解説
完全競争と不完全競争に関する問題です。
完全競争企業および独占的競争については、まとめシートで以下の通り解説しています。
それでは選択肢をみていきましょう。
選択肢a:誤りです。独占的競争市場の売り手は多数です。各企業の製品が十分に差別化されている場合、差別化された製品を扱う企業は短期的に独占企業のように振る舞うことができるため、独占「的」企業と呼ばれます。
よって、この選択肢は×です。
選択肢b:その通りです。完全競争市場の価格は需要と供給のバランスに従って決まるため、売り手は自分で価格を決められません(プライス・テイカー)。一方、不完全競争市場における売り手は価格支配力を持ちます(プライス・メイカー)。
よって、この選択肢は〇です。
選択肢c:誤りです。完全競争市場の売り手が同質材のみを生産するというのは正しい記述です。しかし、不完全競争市場における独占的企業は、異質材を生産することで差別化を図り独占企業のように振る舞います。
よって、この選択肢は×です。
以上から、正解は選択肢エとなります。
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