今日は運営管理のR1第37問について解説します。
物流センターの運営に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア ASN を用いた入荷検品は、商品の外箱に印字された ITF シンボルや、混載の場合に外箱に貼付された SCM ラベルを読み取った情報と、ASN とを照合することで完了する。
イ 個装には、内容物を保護したり、複数の商品を 1 つにまとめて取り扱いやすくしたりする機能がある。
ウ 固定ロケーション管理は、在庫量が減少しても、保管スペースを有効に活用できるため、保管効率が高い。
エ 摘み取り方式ピッキングは、商品ごとのオーダー総数をまとめて取り出した後、オーダー別に仕分けることである。
オ トラックドライバーが集品先または納品先の荷主の倉庫内でフォークリフトを使用することは、法律で禁止されている。
解説
物流センターの運営に関する問題です。
それでは選択肢をみていきましょう。
選択肢ア:ASNとはAdvanced Shipping Notice=事前出荷明細のことです。発送元はASNを事前に出荷先に送っておき、荷物の受け手側は入荷した段階でITFシンボルやSCMラベルを使った検品を行うことで、中身を開封せずに作業を完了することが出来ます。
よって、この選択肢は〇です。
ちなみに、SCM(Shipping Carton Marking)ラベルは集合用包装コードのことで混載の際に流通単位ごとに発行されます。
ITFシンボルは、ビールの24缶パックなどの段ボールに印字されているコードのことです。
選択肢イ:個包装には、複数の商品をまとめて取り扱いやすくする機能はありません。
よって、この選択肢は×です。
選択肢ウ:固定ロケーション管理は、商品の保管場所が固定されているため保管効率は悪いです。
よって、この選択肢は×です。
なお、保管とロケーションについてはH27第34問で詳しく解説しています。
選択肢エ:この説明は摘み取り式ではなく種まき式(トータルピッキング)に関するものです。
よって、この選択肢は×です。
選択肢オ:この選択肢の説明は、法律で禁止されているわけではありません。
よって、この選択肢は×です。
:以上から、正解は選択肢アとなります。
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