今日は情報のH28第7問について解説します。
近年、最新のWeb技術を有効に利用して、広告活動や各種の公示活動を魅力あるものにしようという動きが活発になりつつある。Webコンテンツの作成技術に関する記述として最も適切なものはどれか。
ア Webページに画像を掲載する場合、SVG、JPEG、GIFなどのラスタ形式の画像フォーマットを使うよりも、TIF、PNGなどのベクタ形式のものを使った方が拡大した場合などに画像が劣化しない。
イ Webページの記述言語であるHTML5 は、PCあるいはスマートフォン向けのすべてのブラウザに対応していることから、Webページの記述は今後HTML5で行う方が良い。
ウ 繰り返し自社のWebページを閲覧してもらうようにするためにはUI/UXが重要である。
エ 現実世界をコンピュータ技術で拡張してWebページに表示する技術を総称してAIと呼ぶ。
解説
Webコンテンツの作成技術に関する問題です。
それでは早速、各選択肢を見ていきましょう。
選択肢ア:ラスタ形式は、画像を点の集まりとして表現する形式で、主なフォーマットにはJPEG、GIF、TIF、PNGなどがあります。ラスタ形式の画像は、拡大すると画素である点自体が拡大されるために解像度が落ちて歪みが発生します。ベクタ形式は、画像を点の座標や図形の式として表現する形式で、主なフォーマットにはSVGがあります。ベクタ形式の画像は、拡大・縮小のたびに再計算して画像を表示するために歪みは発生しません。
よって、この選択肢は×です。
選択肢イ:HTML5は、Webページの記述言語であるHTML(HyperText Markup Language)の5回目の改定版で、動画や音声などのマルチメディア機能が充実しています。しかし、対応状況はブラウザによって異なり、すべてのブラウザが対応しているわけではありません。
よって、この選択肢は×です。
選択肢ウ:UI(User Interface)とUX(User Experience)は、Webサイトを訪れたユーザーの使い勝手や楽しさ、Webページの魅力を左右する重要な要素であり、再訪問してもらえるかどうかに大きな影響を与えます。
よって、この選択肢は〇です。
選択肢エ:現実世界を拡張してWebページに表示するコンピューター技術は、AR(Augmented Reality)と呼ばれます。AI(Artificial Intelligence)は人工知能のことを指します。
よって、この選択肢は×です。
以上から、正解は選択肢ウとなります。