今日は企業経営理論H27第17問から組織構造の形態に関する問題について解説します。
H27 第17問
職務再設計とは、職務を通じた動機づけを目的とした管理方法の総称であるが、その方法のひとつである職務拡大に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア 新たな上司や同僚との調整コストが発生するというデメリットがある。
イ 個人が行うタスクの数や種類を増やし、職務に多様性を持たせる。
ウ 仕事のやりがいが感じられなくなった場合、同一レベルで同様のスキルを要する職務に配置換えを行う。
エ 職務の計画、実施、評価を、自分自身で管理できるようにする。
オ 複数の職務を横断させることでスキルの拡張を図る。
解説
この問題は、「職務拡大」について知っているかどうかが問われている問題です。
職務拡大とは、例えば1つの作業しかできなかった人に別の作業も経験させることで多能工化する、といったような水平方向に業務を拡大させることです。
それを踏まえて選択肢ア~オを見ると、選択肢イが正解となります。
選択肢ウもそれっぽいため迷うかもしれませんが、職務拡大は必ずしも配置換えを伴うものではありませんので、「配置換えを行う」と断言してしまっている選択肢ウは×です。
以上から正解は選択肢イとなります。
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