今日は企業経営理論H27第20問から組織文化に関する問題について解説します。
H27 第20問
組織は、ときに環境変化に対して抵抗することがある。組織が変化へ抵抗する理由として、最も不適切なものはどれか。
ア 個人が変革を志向していたとしても、グループの規範がこれを抑制する慣性をもつから。
イ 組織が有する公式化されたルールが、既存のルールに従うよう組織メンバーを社会化するから。
ウ 組織固有の特殊スキルを持つグループが、組織の外部へと専門家ネットワークを広げているから。
エ 組織内で大きな予算を有し決定権限を持つグループが、自らの利益や権力を守ろうとするから。
オ 組織を構成するサブシステムが存在するため、変化が部分的なものにとどまりがちになるから。
解説
今回は最も不適切な選択肢を当てる問題です。
よくあるケアレスミスとして、不適切な選択肢が問われているのに、適切なものを選んでしまったというものがあります。
このようなケアレスミスをやってしまった時に、「よくあるミスをしてしまった、本番では気を付けるようにしよう」と精神面だけの反省をすると、結局本番でも同じようなミスをしてしまう場合が多いです。
それに対し、例えば、「不適切な選択肢を選ぶということを忘れてしまわないよう、今後は不適切な選択肢が問われている問題は大きな×印を付けるようにしよう」と、反省を踏まえ、同じケアレスミスをしないような仕組みを作ると、以降は同じミスをしなくなります。
今回の場合はあくまでも一例ですが、このような同じ間違いを繰り返さないための仕組み作りを蓄積することで、ミスを減らすことができます。
さて、それでは各選択肢を見ていきましょう。
選択肢ア、イ、エ、オは、特に問題がなさそうです。
選択肢ウは、組織の外部へと専門家ネットワークを広げている、という記載がありますが、組織が変化へ抵抗する理由として、「組織の外部へとネットワークを広げる」という理由は特にありません。
よってこの選択肢は×となります。
以上から正解は選択肢ウとなります。
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