今回はH28年第2問について解説します。
H28 経済学 第2問
少子高齢化と経済のグローバル化が進む中で、わが国においても租税制度の体系的な見直しが進められている。下図は、1989 年度以降のわが国の所得税、法人税、消費税の各税収額の推移を示したものであるが、税目名はa、b、cという形で伏せられている。これらa、b、cに関する記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
[解答群]
ア aは所得税であり、bは消費税である。
イ aは所得税であり、cは消費税である。
ウ aは法人税であり、bは消費税である。
エ aは法人税であり、cは所得税である。
解説
この問題のような時事系の問題は毎年2-3問出題されます。
どのような問題が出題されるかについては予測は難しいですが、
- 近年の経済に関連した主要な出来事が起こった年
- 日本の歳入や歳出
- 経常収支の推移
などについて押さえておくと、解答の糸口となる場合があります。
それでは問題を見てみましょう。
所得税、法人税、消費税それぞれの推移のグラフを見て、どれがどれか当てる問題です。
このようなグラフの問題は最も特徴的なものから特定していくというやり方が王道です。
グラフを見てみると、a,bは似たような動きをしているのに対して、cは階段状に増加していることがわかります。
階段状に増加している税は所得税、法人税、消費税のうちどれかと考えてみると、消費税は
1989年に税率3%で導入され、1997年に3%から5%へ、2014年に5%から8%へ引き上げられました。
グラフを見てみると、グラフcは、ちょうど税率が上がったあたりで金額が増加しているため、消費税のグラフはグラフcであることがわかります。
選択肢を見てみるとグラフcが消費税だと言っている選択肢は選択肢イだけですので、正解は選択肢イとなります。
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