今回は経営情報システムのH28年第10問のインターネットに関する問題について解説します。
H28 情報 第10問
コンピュータやスマートフォン、あるいは通信機能を備えた周辺機器をLAN環境で利用するために、それらの機器にマシン名やアドレスを割り振るなどの管理が必要である。アドレスにはMACアドレスやIPアドレスがあるが、後者は従来のIPv4に加え、より広いアドレス空間を持つIPv6も利用されている。
このアドレス管理に関する記述として最も適切なものはどれか。
ア IPv4のIPアドレスは32ビットからなり、前半のネットワーク部と後半のホスト部から構成される。CIDR表記では、例えば、211.11.0.1/16 のように、/以下にネットワーク部のビット数を記す。
イ IPv6ではIPアドレスは 128 ビットからなり、IPv4 との互換性を保つために、先頭から1〜80 ビットはゼロ、81〜96 ビットは1とし、残りの 32 ビットにIPv4のアドレスを入れる IPv4互換アドレスという方法を採用している。
ウ IPv6では IPアドレスは128ビットからなり、プレフィックスとインタフェースIDにより構成される。インタフェースIDがIPv4のネットワーク部に該当する。
エ MACアドレスは64ビットからなり、先頭の24ビットが製品固有の番号、残りの40ビットに製造メーカ番号が割り当てられ製造メーカから出荷される。
解説
それでは早速選択肢を見ていきましょう。
選択肢アはその通りで、IPv4のIPアドレスは32ビットからなり、前半はネットワーク部、後半はホスト部です。
念のため残りの選択肢も見ていきましょう。
選択肢イのIPv4互換アドレスは廃止となりましたが、81〜96 ビットは1ではなく0です。よって、この選択肢は×です。
選択肢ウは、まとめシートでは「ホストは顔!」という語呂合わせを紹介しましたが、インターフェースIDに該当するのはネットワーク部ではなくホスト部です。よって、この選択肢は×です。
選択肢エのMACアドレスは64ビットではなく48ビットからなりますので、この選択肢は×です。
以上から、正解は選択肢アとなります。
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