今日は経済学のH28第18問について解説します。
H28 経済学 第18問
地球温暖化を防止するためには、二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスの排出量を削減することが必要である。CO2の排出量を削減するためのインセンティブをより高める手段として、最も不適切なものはどれか。
ア 企業が生産に伴ってCO2を排出することに着目して、CO2排出企業に減産補助金を与えること。
イ 企業が生産に伴ってCO2を排出することに着目して、CO2排出企業に対してCO2排出量に応じた課税をすること。
ウ 私たちの生活における車の利用がCO2を排出することに着目して、ガソリンの消費に対して課税をすること。
エ 私たちの日常の生活がCO2を排出することに着目して、すべての人に1人当たり定額の課税をすること。
解説
今回は最も不適切な選択肢を選ぶ問題です。
それでは早速各選択肢を見ていきましょう。
選択肢アはその通りで、減産補助金によってCO2削減のインセンティブが高まります。
選択肢イもその通りで、CO2排出量に応じた課税によりCO2削減のインセンティブが高まります。
選択肢ウもその通りで、ガソリンに課税することで、ガソリンの消費削減(=CO2の削減)のインセンティブが高まります。
選択肢エは、定額の課税だとCO2を減らしても増やしても税額は変わらないためCO2削減のインセンティブは特に高まりません。
よってこの選択肢は×と判断できます。
以上から、正解は選択肢エとなります。
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