今日は運営管理のH28第15問について解説します。
作業改善を目的とした時間測定と分析に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア 作業時間が管理状態にあるかどうかを確認するために、pn管理図を作成して分析した。
イ 作業時間の測定精度を高めるために、やり直しを行った作業等の異常値は記録から除外して測定を行った。
ウ 作業方法の変化を見つけ易くするために、作業の各サイクルに規則的に表れる要素作業と不規則に表れる要素作業は区別して時間測定を行った。
エ 測定対象となる作業者に心理的な負担を与えないために、測定の実施を事前に通告せずに作業者から見えない場所で測定を行った。
解説
作業改善に関する問題です。
それでは早速各選択肢を見ていきましょう。
選択肢アは、「pn管理図」とありますが、pn管理図はロット数ごとの不良個数を管理するものであり、作業時間の管理には適していません。
よって、この選択肢は×です。
選択肢イは、「異常値は記録から除外」とありますが、作業改善のための時間測定において、異常値を除外してしまうと、要素作業について正しく把握できなくなってしまう可能性があります。
よって、この選択肢は×です。
選択肢ウは、規則的に表れる要素作業と不規則に表れる要素作業を区別して時間測定を行うことで、傾向が見えやすくなり、作業方法の変化も見つけ易くなると考えられます。
よって、この選択肢は〇です。
選択肢エは、「事前に通告せずに作業者から見えない場所で測定」とありますが、作業改善のための時間測定においては、事前に通告して作業者に意識させた上で、作業測定を行う方が望ましいと考えられます。
よって、この選択肢は×です。
以上から正解は選択肢ウとなります。
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