こんにちは。
まとめシート著者の野網です。
前回の記事に引き続き、今年(H30)の事例Ⅲを解いていきます。
前回は
- 設問の解釈
- 与件文を読む(2回)
- 解答メモを作る
- 解答を書く
というプロセスのうち、「2.与件文を読む(2回)」まで書きましたので、今回は、3.解答メモを作るについて書いていきたいと思います。
■解答メモを作る(開始15分~40分)
解答メモは「2.与件文を読む(2回)」のときに決めた優先順位に従って書いていきます。
そのため、2→3→4→1→5の順で作成しました。
そのメモがこちら↓です。
【第2問】
マンマシンチャートの読み取り問題で、1次試験の問題でもありそうだな、と思いました。
マンマシンチャートは作業者と機械の組み合わせを分析するために手待ちロスもしくは停止ロス(機械干渉)を明確にして改善に繋げるものです。
そのため、まずは待ちの状況をチェックしました。
すると、せっかくほったらかしても動作する成形加工機を使っているのに昼休み中は2台とも待ちになっていたり、作業員の待ちも非常に多かったので、段取り作業では、これが問題点その1だろうと考えました。
これについては、先に成形機2を動かして、お昼ご飯前に段取り作業をやってしまえば、従業員が昼休み休憩しているうちに機械が稼動してくれます。
また、あえて段取り作業の内訳が書いてあるということはここからも問題点を指摘してほしいということだろうと考え、段取り作業の内訳を見てみると、製品の金型の移動にかなりの時間を使っており、そもそも段取り時間が無駄に長すぎるということが問題点その2だろうと考えました。
段取り作業については、まとめシートにも対応策がいくつか書かれていますが、今回の場合、段取り作業の時間を短くするためには、内段取りの外段取り化する、つまり、これまで段取り作業をする段階で金型を移動していたのを外段取り化し、待ちの間に持ってきておく、というのが対応策として挙げられます。
【第3問】
まず、問題点としては第10段落に「生産効率を上げるために生産ロットサイズは受注量よりも大きく計画され、製品在庫が過大である。」と書いてあり、ここが問題点であると考えました。
図1を踏まえてということですので図1を見ても、在庫が非常に多いことがわかります。
対応策としては、問題点の裏返しなので、ロットサイズを見直す、となります。また生産計画の見直しというのも挙げられるかと思います。
さらに、元々ロットサイズを大きくしていたのは「長時間を要するプラスチック射出成形機(以下「成形機」という)の段取り時間を考慮して」大きくしていたので、ロットサイズを見直す前提として第2問でも触れましたが、段取り時間を短縮するという要素も加えようと考えました。
【第4問】
第4問は以前の過去問でよくあった情報の問題に似ています。
まずはこの前提としてC社の問題点をチェックしてみると「社内で統一した識別コードがなく、また置き場も混乱している」とあります。
そのためこれを解決するのに必要な内容をリストアップするということになるかと思います。
まず、「社内で統一したコードがない」という点に対しては、それを設定しましょう、ということを、「置き場も混乱している」という点に対しては、きちんと置き場を設定しましょうということを指摘すればいいかと思います。
【第1問】
これは情報整理の問題で、第5段落、第6段落の内容を上手く編集して解答すれば良いと考えました。
それらしい要素に線を引いてみるとざっくりカウントして5行だったので、200字を80字に要約する作業を編集の際に行います。
【第5問】
最後は経営戦略レイヤーの問題で、今後の戦略について問われています。
今後に関連することは第8段落に書かれています。
第8段落では、C社は新たにインサート成形技術を習得し、既に1社から受注を獲得しているということや、インサート技術は顧客企業にとってもメリットがあることなどが書かれています。
さらに、顧客企業の国内回帰という機会にも恵まれています。
しかし、受注量全体としては以前より減少しており受注の拡大ということが求められています。
そのため、解答の方向性としては、強みであるインサート技術や、顧客企業の国内回帰という機会を活かし、受注を拡大するという方向性で解答を作っていきたいと考えました。
以上、メモを作成する際に考えたことをご紹介しました。
次回はいよいよ事例Ⅲの最終回で、「4.解答を書く」プロセスと私の解答例をご紹介したいと思います。
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