今日は、運営管理のR6 第10問について解説します。
生産システムの管理方式に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
a オーダエントリー方式では、顧客が要求した納期どおりに生産するために、受注したオーダを製造設備の使用日程や資材の所要予定などに割り付けて生産する。
b JIT生産方式では、全ての工程があらかじめ作成された生産計画に従って、必要な物を、必要なときに、必要な量だけ生産する。
c 生産座席予約方式では、生産工程において生産中の製品に顧客のオーダを引き当て、顧客の要求に応じて生産中の製品仕様の選択や変更を行う。
d 製番管理方式では、製造命令書において、対象製品に関する全ての加工および組み立ての指示書を準備し、同一の製造番号を付けて管理する。
e VMI(Vender Managed Inventory)では、顧客の在庫、出荷、販売などの情報を納入業者と共有することで、納入業者が供給して顧客の資産となった在庫を管理する。
〔解答群〕
ア a:正 b:正 c:誤 d:誤 e:正
イ a:正 b:誤 c:正 d:誤 e:誤
ウ a:誤 b:正 c:正 d:正 e:誤
エ a:誤 b:誤 c:誤 d:正 e:正
オ a:誤 b:誤 c:誤 d:正 e:誤
解説
生産システムの管理方式に関する問題です。
まとめシートでは、以下の通り解説しています。
それでは記述をみていきましょう。
記述a:誤りです。
オーダエントリー方式とは、生産工程において生産中の製品に顧客のオーダを引き当て、顧客の要求に応じて生産中の製品仕様の選択や変更を行う方式です。選択肢cの記述と逆になっています。
よって、この記述は誤りです。
記述b:誤りです。
JIT方式とは、JIT(ジャストインタイム)方式とも呼ばれ、全ての工程があらかじめ作成された生産計画ではなく後工程の要求に従って、必要な物を、必要なときに、必要な量だけ生産する方式です。
よって、この記述は誤りです。
記述c:誤りです。
生産座席予約方式とは、顧客が要求した納期どおりに生産するために、受注したオーダを製造設備の使用日程や資材の所要予定などに割り付けて生産する方式です。選択肢aの記述と逆になっています。
よって、この記述は誤りです。
記述d:その通りです。
製番管理方式とは、個別受注⽣産で多く⽤いられる管理⽅式で、個別製造命令書において、対象製品に関する全ての加工および組み立ての指示書を準備し、同一の製造番号を付けて管理する方式です。
よって、この記述は正しいです。
記述e:誤りです。
VMI(Vender Managed Inventory)とは、ベンダー(納入業者)主導型在庫管理方式のことです。顧客(バイヤー)の在庫、出荷、販売などの情報を納入業者(ベンダー)と共有し、製品が使用されるまでは納入業者の資産として在庫を管理します。
よって、この記述は誤りです。
以上から、正解は選択肢オとなります。
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