【過去問解説(運営管理)】R6第36問 物流関連用語

今日は、運営管理のR6第36問について解説します。

R6 運営管理 第36問

 物流におけるユニットロードに関する記述として、最も適切なものはどれか。

ア 通い容器は、繰返し用いることを目的としない容器である。

イ 平パレットを利用して貨物をトラックで輸送する場合、トラックの積載効率が低下することがある。

ウ 物流クレートは、商品を段ボールケースのまま積載して納品できるように使用される容器である。

エ 平面寸法 1,100 mm × 1,100 mm の平パレット 1 段の最大積載数量は、ピンホイール積みの場合、平面寸法 650 mm × 450 mm の貨物よりも、同 600 mm ×500 mm の貨物の方が多い。

オ ロールボックスパレットには、段ボールケースを積載することができない。

解説

関連関連用語に関する問題です。
まとめシートでは、以下の通り解説しています。

 

それでは選択肢をみていきましょう。

選択肢ア:通い容器は、繰返し用いることを目的としない容器である。
→誤り。

通い容器(リターナブルコンテナ)は、繰り返し利用することを前提とした容器です。

選択肢イ:平パレットを利用して貨物をトラックで輸送する場合、トラックの積載効率が低下することがある。
→正しい。

パレットは荷物の積み下ろしや保管時の効率化に優れていますが、パレット自体の大きさや形状により、トラックの荷台空間を有効活用できないことがあります。特に荷台サイズとパレットサイズが合わない場合、デッドスペース(空きスペース)が発生してしまうことがあり、結果として積載効率が低下することがあります。

選択肢ウ:物流クレートは、商品を段ボールケースのまま積載して納品できるように使用される容器である。
→誤り。

物流クレートとは、通い容器の1つであり、段ボールを用いなくて良い容器です。
そのため、食品流通業界などで広く使われており規格の標準化が進んでいます。

選択肢エ:平面寸法 1,100 mm × 1,100 mm の平パレット 1 段の最大積載数量は、ピンホイール積みの場合、平面寸法 650 mm × 450 mm の貨物よりも、同 600 mm ×500 mm の貨物の方が多い。
→誤り。
ピンホイール積み(隙間をなくすように貨物を交互に配置する方法)では、貨物の寸法とパレットの寸法の相性により、面積効率が変わるため、どちらが多く積めるかは一概に言えず、実際には 650mm×450mm の方が配置しやすくなるケースもあります。

選択肢オ:ロールボックスパレットには、段ボールケースを積載することができない。

→誤り。ロールボックスパレットは、カゴ台車とも呼ばれ3つの面が柵で作られたキャスター付きのパレットです。荷崩れ防止の柵もあり、店舗配送などで広く利用されています。

まとめ
ア ❌ 通い容器は繰り返し使用するもの
イ ✅ パレットサイズと荷台サイズの相性による
ウ ❌ クレートは中身を直接入れる
エ ❌ 面積や積載効率によっては逆もあり得る
オ ❌ ロールボックスパレットには段ボールを積めない 

以上から、正解は選択肢イとなります。

 

 

◆ブログ村参加しています◆
気に入っていただけたら、クリックお願いします!
にほんブログ村 資格ブログ 中小企業診断士試験へ

2024年度版 一発合格まとめシート 前編・後編
好評発売中!

関連教材で学習効率アップ!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


プロフィール

中小企業診断士一次試験テキスト「一目でわかる!覚えてしまう!中小企業診断士一次試験 一発合格まとめシート」著者によるブログです。
「まとめシート」の知識を使った過去問解説や、「まとめシート」に関する情報を発信していきます。

◆ブログ村参加しています◆
気に入っていただけたら、クリックお願いします!
にほんブログ村 資格ブログ 中小企業診断士試験へ