【過去問解説(運営管理)】R5 第21問 生産職場の管理指標

今日は、運営管理の R5 第21問について解説します。

 運営管理 R5 第21問

生産職場の管理指標に関して、「その値が大きいほど、職場が良好な状態にあることを示す指標」の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

a 強度率(労働災害に関する)
b 工程能力指数
c MTTR
d 偶発故障期間
e 歩留り


〔解答群〕
ア aとbとe
イ aとc
ウ aとcとd
エ bとcとe
オ bとdとe

解説

生産職場の管理指標に関する問題です。

それでは選択肢をみていきましょう。
値が大きいほど、職場が良好な状態にあることを示す指標を選びます。

:誤りです。強度率は、災害の強さを表す指標です。強度率は労働損失⽇数を分⼦にしており、災害のインパクトを表しています。災害の「強さ」を表しているので「強度率」と覚えておきましょう。強度率は以下の式で表します。
強度率=(延べ労働損失⽇数÷延べ実労働時間数)×1,000

分子に延べ労働損失日数が入っているため、小さい方が職場が良好といえます。

よって、この選択肢は×です。

:その通りです。初めて聞いた方も多いかと思いますが、工程能力指数とは、各製造工程の工程能力を表す指標のことで、品質対応能力を測ります。計算式は難しいので割愛します。一旦保留で次に進みましょう。
(この選択肢は〇です。)

:誤りです。MTTR とは、平均修復時間(Mean Time To Repair )のことで、故障した設備を運転可能な状態に修復するためにかかる期間の平均を表したものです。MTTR が短ければその設備は故障したとしてもすぐに修理できるということを意味します。
よって、この選択肢は×です。

ここで、aとcが誤りと分かるので、aとcが入っていない選択肢=オで確定できますが、念のためdとeも見ていきます。

:その通りです。偶発故障期間はランダムに故障が発生する期間のことで、バスタブ曲線の底の部分の期間を表します。故障の発生期間は長い(=値が大きい)ほど好ましい状態といえます。
よって、この選択肢は〇です。

:その通りです。歩留りとは、原材料などのインプットに対して、製品などのアウトプットがどのくらいの⽐率でできるかということを表し、以下の式で表せます。
歩留り(%)=(産出された品物の量÷投⼊された原材料の量)×100

よって、この選択肢は〇です。

以上から、正しい組み合わせはbとdとeですので
正解は選択肢オとなります。

 

 

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