【過去問解説(運営管理)】R5(再試) 第5問 SLP(Systematic Layout Planning)

今日は運営管理のR5(再試)第5問について解説します。

R5(再試)運営管理 第5問

ある工場の8台の機械A~H間における1日の品物の運搬回数を分析した結果、次のフロムツウチャートが得られた。この図表から読み取れる内容に関する記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

〔解答群〕
ア 運搬回数が最も多いのは機械D・F間である。
イ 機械Cからは他のすべての機械に品物が運搬されている。
ウ 機械間で双方向の運搬が発生するのは2カ所である。
エ 他の機械からの機械Bへの運搬回数は12である。
オ 流出する運搬回数が最も多いのは機械Cである。

解説

SLP(Systematic Layout Planning)のフロムツウチャートに関する問題です。フロムツウチャートは、工程間のモノの流れを示した図で、上半分が正流(レイアウト順の流れ)、下半分が逆流となっており、動線を短くした効率的なレイアウトを考えるときに役立ちます。では各選択肢を見ていきましょう。

選択肢ア:D・F間の製品を運搬回数は、正流で31回と最も大きい数字になっていますが、逆流の回数は0回です。(図の赤丸)一方で、C・D間に着目すると、正流で22回、逆流で10回の合計32回運搬しています。(図の青丸)したがって運搬回数が最も多いのはC・D間になりますので、この選択肢は×です。

選択肢イ:機械Cに着目すると、機械A、機械Bには品物が運搬されていませんので、この選択肢は×です。

選択肢ウ:機械間で双方向の運搬が発生するということは、正流も逆流もあるということです。正流・逆流共にあるのは、C・D間とD・E間の2か所ですので、この選択肢は〇です。

選択肢エ:他の機械から機械Bへの運搬回数は、To Bの列を確認すればよいので、機械Aから12回、機械Hから2回の合計14回です。したがってこの選択肢は×です。

選択肢オ:流出回数は、各機械ごとにFrom行の数字を合計すればよいので、最も多いのは機械Dの50回となります。したがってこの選択肢は×です。

以上から、正解は選択肢ウとなります。

 

 

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