【過去問解説(運営管理)】R5(再試) 第2問 生産形態・生産方式

今日は運営管理のR5(再試)第2問について解説します。

R5(再試)運営管理 第2問

 需要が安定せず、加工方法が多様な寿命の短い製品の多種少量生産に関する記述として、最も適切なものはどれか。

ア 加工品の流れが一定ではないので、製品別レイアウトを導入する。
イ 需要の動向にあわせて頻繁に生産計画を変更することが必要なので、MRP を導入する。
ウ 需要変動に対し、生産量を変動させるのではなく、完成品在庫をもって対応する。
エ スループットタイムを短くし、コストダウンを図るために、専用ラインを導入する。
オ 部品の共通化や標準化などにより、製品や加工順序の多様性を吸収する。

解説

生産形態・生産方式に関する問題です。各選択肢を見ていきましょう。

選択肢ア:製品別レイアウトは、フローショップ型レイアウトともいい、少種大量生産で多く用いられるレイアウト方法です。生産設備を原材料から完成品までの工程に従って配置する方法ですので、加工品の流れが一定ではない製品には適しません。したがってこの選択肢は×です。

選択肢イ:MRP(Material Requirements Planning System:資材所要量計画)は、生産計画を基に製品の製造に必要な部品や材料の量を決める方法のことです。基準生産計画を基に総所要量を計算しますので、頻繁に生産計画を変更するためのものではありません。したがってこの選択肢は×です。

選択肢ウ:需要変動に対して完成品在庫をもって対応すること自体は間違っていませんが、本設問では「寿命の短い製品」とありますので、製品寿命が短い場合には残った完成品在庫が売れ残り、死蔵在庫となるリスクがあります。本設問の条件には適しませんので、この選択肢は×です。

選択肢エ:専用ラインは、製品別レイアウトを個別製品のために特化したものです。多種少量生産には向きませんので、この選択肢は×です。

選択肢オ:部品の共通化や標準化などにより、製品や加工順序の多様性を吸収することが可能です。専用部品を減らすことで、製品が終売になったときの部品廃棄リスクも抑えることができます。したがってこの選択肢は〇です。

以上から、正解は選択肢オとなります。

 

 

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