今日は、運営管理 R4 第39問について解説します。
ある小売店の一定期間における POSシステムから得られた 1,000件のレシートデータを分析する。このとき、商品aと商品bの購買パターンについて、下表のような結果が得られたとする。下記の設問に答えよ。
(設問 1 )
商品aと商品bの購買パターンについての評価指標に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア 商品aからみた商品bの信頼度(コンフィデンス)は、 5/9である。
イ 商品aと商品bを併買したパターンの支持度(サポート)は、0.25 である。
ウ 商品aを購買したパターンの支持度(サポート)は、0.45 である。
エ 商品bからみた商品aの信頼度(コンフィデンス)は、5/7である。
オ 商品bを購買したパターンの支持度(サポート)は、0.35 である。
(設問 2 )
商品aと商品bを併買した購買パターンのリフト値として、最も適切なものはどれか。
解説
(設問1)
マーケット・バスケット分析に関する問題です。
それぞれの指標については、まとめシートで以下の通り解説しています。
それでは選択肢をみていきましょう。
選択肢ア:誤りです。上記の公式に当てはめると、商品aからみた商品bの信頼度(コンフィデンス)は
250÷(350+250)= 5/12
よって、この選択肢は×です。
選択肢イ:その通りです。上記の公式に当てはめると、商品aと商品bを併買したパターンの支持度は
250÷1000=0.25
よって、この選択肢は〇です。
選択肢ウ:誤りです。上記の公式に当てはめると、商品aを購買したパターンの支持度(サポート)は
(350+250)÷1000=0.6
よって、この選択肢は×です。
選択肢エ:誤りです。上記の公式に当てはめると、商品bからみた商品aの信頼度(コンフィデンス)は
250÷(50+250)=5/6
よって、この選択肢は×です。
選択肢オ:誤りです。上記の公式に当てはめると、商品bを購買したパターンの支持度(サポート)は
(50+250)÷1000=0.3
よって、この選択肢は×です。
以上から、設問1の正解は選択肢イとなります。
(設問2)
商品aと商品bを併買した購買パターンのリフト値について求めます。
①まず分子の商品aからみた商品bの信頼度(コンフィデンス)については設問1選択肢アの答えより5/12と分かります。
②次に、全体のうちのbの購買数は(50+250)/1000=300/1000
よって、(5/12)÷(300/1000)=25/18
以上から、設問2の正解は選択肢オとなります。
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