今日は運営管理のR4第20問について解説します。
作業改善における改善案作成のための原則に関する記述として、最も適切なものはどれか。
〔解答群〕
ア ある設備における 1 年間のチョコ停事例の発生件数に基づいて、改善対象の優先順序をブレーンストーミングによって決定した。
イ 現在行われている検査項目について、 5 W 1 H を活用し、まず最初に「How?Why?」の視点「どのようにしてその作業を行うのか?」を検討し、検査時間の短縮を実現した。
ウ 製品工程分析を実施し、動作経済の原則に基づいて作業順序を精査し、作業者の総移動距離が最小になるような配置に変更した。
エ 倉庫の仕分け工程について作業者工程分析を行い、ECRS の原則に基づいて簡素化できる作業方法を発見し、作業時間の短縮を実現した。
解説
生産管理の基本用語に関する問題です。
それでは早速、各選択肢を見ていきましょう。
選択肢ア:発生件数に基づいてブレーンストーミングを行っても、正しい優先順位は導き出せません。
よって、この選択肢は×です。
選択肢イ:5W1Hの原則で、まず行う問いかけは「What?Why?」です。その仕事はなぜ必要かを問いかけます。設問にある「How?Why?」は、最後に問いかける内容です。どのようにしてその仕事を行うか、もっと単純・簡略化できないかを問いかけます。
よって、この選択肢は×です。
選択肢ウ:製品工程分析は、物を中心に工程を図記号で表示すること。動作経済の原則は、動作についてのあるべき姿を示す原則のため、これら2つを行っても作業者の総移動距離が最小になるよう配置変更はできません。
よって、この選択肢は×です。
選択肢エ:作業時間の短縮のために、作業者工程分析・ECRSの原則に基づき検討することは正しいです。ECRSの原則とは、E Eliminate(排除:なくせいないか?)、C Combine(結合:一緒にできないか?)、R Rearrange(交換:順番を変えられないか?)、S Simplify(簡素化:簡単にできないか?)の頭文字をとったもので、生産の改善を行う上での考え方を示したものです。
よって、この選択肢は〇です。
以上から、正解は選択肢エとなります。
◆ブログ村参加しています◆
気に入っていただけたら、クリックお願いします!
2次試験対策もまとめシートで!
2023年度合格目標
\夏から勉強スタート応援キャンペーン開催中!/