今日は、運営管理 R4 第19問 について解説します。
TPM(Total Productive Maintenance)に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
a 設備の高度化・複雑化に対応するために、生産部門と独立して保全部門を強化することが故障の未然防止につながる。
b 保全の技術・技能を高め、設備の MTTR をより長く、また MTBF をなるべく短くするような活動を進めることにより、故障ゼロ、不良ゼロを目指す。
c 設備総合効率は設備の実力を把握するための指標で、 7 大ロスを数値化したものである。
d トップから第一線従業員に至るまで全員が参加し、重複小集団活動により実施する。
〔解答群〕
ア a:正 b:正 c:正 d:誤
イ a:正 b:正 c:誤 d:正
ウ a:正 b:誤 c:正 d:正
エ a:誤 b:正 c:誤 d:誤
オ a:誤 b:誤 c:正 d:正
解説
品質管理よりTPMに関する問題です。
TPMについては、まとめシートで以下の通り解説しています。
それでは選択肢を見ていきましょう。
a:誤りです。TPMの考え方では、生産部門をはじめ、開発・営業・管理などのあらゆる部門にわたって、トップから
第一線の作業員に至るまで全員参加が求められるため「生産部門と独立して保全部門を強化する」ことは適切ではありません。
よって、この選択肢は×です。
b:誤りです。MTBFは平均故障間隔、MTTRは平均修復時間の指標ですので、選択肢ではそれぞれの説明が逆になっています。
正しくは、MTBFを長く、MTTRを短くする、です。
まとめシートより
よって、この選択肢は×です。
c:その通りです。設備総合効率は以下のようになっており、7 大ロスと呼ばれるものを数値化したものです。
よって、この選択肢は〇です。
d:その通りです。重複小集団活動とは、職制主導型の小集団活動で、自主的な参加であるQC サークルと異なり、階層ごとに作られた小集団に全社員が参加します。
よって、この選択肢は〇です。
以上から、a:誤 b:誤 c:正 d:正 ですので
正解は選択肢オとなります。
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