今日は運営管理のR3第12問について解説します。
発注方式における発注点あるいは発注量の決定に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア ダブルビン方式における発注量として、発注点の 2 倍を用いた。
イ 定量発注方式における発注点として、調達期間中の平均的な払い出し量を用いた。
ウ 定量発注方式における発注量として、経済発注量を用いた。
エ 定期発注方式における発注量として、(発注間隔+調達期間)中の需要量の推定値に安全在庫を加えた量を用いた。
解説
在庫管理の中の発注方式に関する問題です。
在庫管理に関する問題は毎年必ずと言っていいほど出題されますので、各発注方式の特徴をしっかりと理解しておきましょう。
それでは解説に入ります。
選択肢アについて、ダブルビン方式とは定量発注方式のお手軽版です。
同じ容量の在庫を補完する容器や棚を2 つ用意しておき、片方の容器や棚が空になったらもう1つの棚や容器の容量分を発注するという方式です。
ですので、発注量は発注点とイコールになり2倍ではありません。
よって、この選択肢は×です。
選択肢イについて、定量発注方式の発注点は以下の通りです。
選択肢の平均的な払い出し量とは、調達期間×調達期間中の一日の平均需要量のことですが安全在庫が加味されていません。
よって、この選択肢は×です。
選択肢ウについて、定量発注方式の場合1回の発注量は、経済的発注量(EOQ=Economic Order Quantity)と呼ばれる在庫費用が発注費用
と等しくなる量となります。
よって、この選択肢は○です。
選択肢エについて、定期発注方式の発注量は以下の通りです。
選択肢の説明では、現在の在庫量と発注残が考慮されていません。
よって、この選択肢は×です。
以上から、正解は選択肢ウとなります。
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