今日は経済学のR2 第8問について解説します。
失業に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア 完全失業率は、完全失業者が 20 歳以上の労働力人口に占める割合である。
イ 構造的失業は、賃金が伸縮的であれば発生しない。
ウ 循環的失業は、総供給の不足によって生じる。
エ 摩擦的失業は、労働市場が正常に機能していても発生する。
解説
失業に関する問題です。
それでは選択肢をみていきましょう。
選択肢ア:労働⼒⼈⼝のうち、完全失業者が占める割合を完全失業率といいます。また、完全失業者とは15歳以上の働く意欲のある⼈のうち、仕事を探しても仕事に就けない⼈のことです。完全失業者の年齢に関する説明が誤りです。
よって、この選択肢は×です。
選択肢イ:失業には転職時の⼀時的な失業である摩擦的失業、社会的な産業構造の変化にともなって⽣じる失業である構造的失業、景気循環による失業である循環的失業の3通りがあるとしています。また、賃金が伸縮的とは、完全雇用が実現している状態を指します。そして、構造的失業は完全雇⽤が実現する状態であったとしても発⽣するタイプの失業に分類されます。
よって、この選択肢は×です。
選択肢ウ:循環的失業には、好況時により良い条件を求めて転職する場合や、不況時のリストラなどによる失業なども含まれます。ですので、総供給が不足だけが理由で循環的失業が起こるわけではありません。
よって、この選択肢は×です。
選択肢エ:その通りです。摩擦的失業は転職時の⼀時的な失業によるものですので、労働市場が正常に機能していても発生します。
よって、この選択肢は〇です。
以上から、正解は選択肢エとなります。
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